叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

「昭和40年男」の記憶

社員が使うコンピュータと、お客さまが使うコンピュータ

仕事で成功するには、「コミュニケーションをとって、お互いの特性をよく知り、共に満足して信頼関係を深めることが大事」と、「まぁ、当たり前のことだよね〜」ということをわたしはブログによく書きます。お客様相手のサービス業なら、客とのコミュニケー…

ジョブ型雇用とホワイトカラーエグゼンプションの亡霊

最近はどの会社も「ジョブ型雇用」なる用語を好んで使います。社員を雇用するにあたり、ジョブを特定することで、社員は専門職の仕事に集中しやすくなります。社員が自分のキャリアパスを描くにあたり「スキルを磨きやすい」「得意分野に集中しやすい」と思…

ドナルド・マクドナルドはどこに行った?

はじめて、マクドナルドに行ったのは1973年です。当時「味なことやるマクドナルド」というキャチコピーを使ったCMが流れました。マスコットキャラクターのドナルド・マクドナルドが店舗にたち、子どもがドナルドを取り囲む映像でした。小学校低学年のわたし…

人はなぜ、自分の思い を綴りたいと考えるんだろう?

「人はなぜ、自分の思い を綴りたいと考えるんだろう?」誰もが 日々の暮らしのなかで、楽しかったこと、辛かったこと、腹が立ったこと・・・を言葉で表現したいと思っているに違いありません。子どもの頃は、年末を迎えると「来年は日記を書こう!」と、日…

SNSでの誹謗・中傷と、メトロン星人からのメッセージ

SNSの利用が一般化して長い年月が経過しましたが、誹謗・中傷問題(特にイーロン・マスク氏が辞任かで揺れるTwitter)は相変わらずです。匿名性の高いSNSでは、被害者が加害者を特定するのに手間がかかります。被害者が加害者を特定しようとした場合「プロバ…

平和をもたらす月光仮面が必要なのでしょうか!?

2022年、世界の情報セキュリティ事件でもっとも印象にあるのは、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけとして、国際ハッカー集団「アノニマス」によるロシアへの攻撃を世界が注目したことです。この戦闘は、通常兵器とサイバー攻撃を交えた「ハイブリッド戦…

映像授業とあの頃の日日是決戦

受験生の息子は自宅で東進の映像授業を受けています。映像授業は自宅パソコンで人気講師の授業を受講できるシステムで、自分のペースにあわせて学習できるのが特徴です。勉強部屋から漏れる講師の声を聞くと、再生速度が速いことに気づき、息子に聞くと「1.5…

年功序列と成果主義を通じて

わたしが新卒で入社した会社は、2万人の社員を抱えるメーカーでした。配属は社内の情報システム部門です。わたしがいる部屋には、50人程度の社内SEが在籍していました。配属されてまず驚いたのは課長が8名もいたことです。課長の下には1名から3名の係長…

全体最適と個別最適のジョブ型雇用

大手の人材派遣会社であるマンパワーグループの調査によると、人事担当者の約8割が「ジョブ型雇用」に賛成をしている結果が出ています。 企業で人事担当者を務める20代~50代の男女400名に、ジョブ型雇用の導入に賛成か聞いたところ、全体の約8割が「賛成…

コンピュータ化されたみらいの人間像

わたしはずっとIT業界で仕事をしているのですが、この仕事が社会のために役立っているのか疑問を感じることがあります。ITの仕事は、とどのつまり、人間が行っている仕事をコンピュータに置き換えることです。コンピュータ化されることで、確かに仕事は…

人間とコンピュータの距離

人間とコンピュータの距離 わたしが新入社員だった30年ちょっと前の1990年、人間とコンピュータは距離がありました。この時代のホワイトカラーの職場イメージをうまく切り取っているのが、映画「私をスキーに連れてって(馬場康夫監督)」です。この映…

心と心が出逢った季節は、ah-面白かった

先月「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」を観て、やっぱり買うことにしました。近所のCDショップは、吉田拓郎の特設コーナーがありました。 買ったのはラストアルバム「ah-面白かった(全9曲)」です。CDのみのバージョンと、C…

ガソリン車から電気自動車への転換について

光化学スモッグと三元触媒 小学校に通っていたころ(1970年代)、地元の相模原(神奈川県)はしばしば光化学スモッグに覆われていました。外はうっすらと白いもやに覆われた景色となり、目がしみるような不快感がありました。光化学スモッグ注意報が発令され…

むかしといまの需要予測

ITエンジニアが仕事をするためにいちばん必要な能力は、当然ですが、技術力です。技術とは、人間の生活をより幸せにするため、あるいはビジネスを効率的に進めるために、その時代が持つ最新のノウハウを使って、モノをつくったり、操作をしたり、成果を発…

手のひら

今回のシリーズでは「カンニング」をネタにつらつらと書いているのですが、改めてわたしの学生時代といまではカンニングの方法が変わったことを実感しました。わたしの青春時代はスマホはもちろん、携帯電話もありません。外部とは通信ができない試験会場で…

周波数

ジャミングの原理は使用している機器が発信している周波数の電磁波と同じ周波数の電磁波を強力に発信して、使いたい機器の通信を無力化することです。AmazonなどのECサイトではジャミング装置を販売していますが、ジャミング装置を勝手に使うことは法的に…

むかしといまのほうれんそう

仕事をIT化することで、効率化されますが、果たして仕事の目的が成就するのか疑問に思うことがあります。その例として職場のほうれんそう(報連相)を挙げます。説明するまでもなく、ほうれんそうは「報告・連絡・相談」の頭文字をとった用語です。仕事に…

悲しいマラソン

わたしと同じ昭和40年(1965年)生まれの男子であれば誰もが「ウルトラマンシリーズ」を観ているでしょう。いままであまり意識をしていなかったのですが、放映されている年代から鑑みると、わたしが観てい たウルトラマンは再放送のようです。ウルトラセブン…

近所のアメリカ

わたしは幼少期に相模原(神奈川県)で育ちました。元々、相模原は米軍関連の施設が多いのですが、わたしが住んでいた南部(現、南区)は、米軍ハウスと呼ばれる住宅地区がありました。ここはキャンプ座間などの米軍基地に勤務する軍人と家族のための住宅専…

今日からデジタル

2021年の9月に「デジタル庁」が発足したというニュースを見たとき、わたしはその言葉に新しさよりも、古めかしさを感じました。 mainichi.jpデジタルとは、とびとびの値しかない量を意味する概念です。区切りなく続く値をもつアナログとは対をなす言葉です。…

ゲレンデでトランシーバー

1986年から1991年あたりを一般にバブル期と呼びます。この頃、日本は実体経済とかけ離れた状態で、株価は伸び、地価は高騰しました。わたしはこの時期に大学生から社会人となりました。当時のハワイ旅行で訪れたマウイ島にある「ウェスティン・マウイ」は、…

五感でいまを感じARが拡張する

旅の思い出はペナント 昭和40年に生まれたわたしにとって、旅の思い出はペナントです。どんな観光地に行っても土産物屋さんには必ずペナントを売っていました。因みに、ペナントは観光地の写真を印刷したものと、刺繍が施されたものに分かれますが、わたしの…

そんなに頑張らないでいい

目標1327店 子どもの頃、気になっていたCMがありました。ヒグチ薬局の「目標1327店!」と、象に乗った社長が叫ぶCMです。「目標2000店」とか「目標1500店」だったら、イメージがつきますが、1327店という中途半端!?な値が、印象に…

マクロかRPAか

西暦2000年問題とメリッサ 1999年、わたしが勤めていた会社の社内システムでいちばんの関心事は、Y2K(西暦2000年)問題でした。会社のメインフレームは、COBOLでコーディングされていましたが、年を定義(IDENTIFICATION DIVISION)するテー…

勇気のしるし

わたしは24時間戦う強靭なビジネスマンではありません。夜遊びにふける「5時から男」でもありません。かって、そういう時期があったかもしれないのですが、もう記憶のかなたです。1990代のあの頃、日本人は何故、あんなに仕事をして、何故あんなに遊…

私の彼はサラリーマン

わたしが社会人になったのは、バブル真っただ中の1990年です。そして、就活生のころ、大企業は絶対に潰れないと思っていました。先輩からは、就職するなら各業界でベスト3の会社なら安泰だと言われました。当時の業界ベスト3といえばーーー銀行なら、第一…

雷サージ

子どもの頃、わたしは変な趣味がありました。朝早く起きて、放映の開始されていないテレビを見るのを楽しみにしていたのです。放映が開始されていないテレビはこのような砂嵐が画面に表示されます。 砂嵐はテレビがアナログ放送の電波(電磁波)を正常に受信…

あの頃のスーパーカーブーム

1977年、小学校6年生のわたしは休み時間になるとスーパーカー消しゴムで遊んでいました。ランボルギーニ・イオタやランボルギーニ・ミウラ・・・スーパーカーを型取りした消しゴムは、当時の小学生男子はみんな持っていたと思います。boxy ボールペン(…

スカベンジャー

カラスと人間の関係 子どもの頃「ショッパー」という折り込み紙に掲載されていた「カラスvsアスター」という4コマ漫画を読むのが、ひそかな楽しみでした。これは、カラスとアスターという子どもが、仲良く喧嘩する漫画で、トム&ジェリーのような感じです。…

支配と抵抗

日本の会社の多くは年度末で慌ただしい日々を送っています。年度末の慌ただしい仕事のひとつに査定による定期昇給の実施があります。平社員であれば、査定される側ですので、仕事としての意識はないでしょう。しかし、管理職であれば部下の査定は必須業務で…