「昭和40年男」の記憶
バブルの崩壊を実感したのは、1992年の夏です。勤務していた会社は、それまで大量採用を行い、わたしもバブル入社組のひとりですが、一気にリストラの嵐がきました。わたしは子会社への転籍辞令を受けました。バブル時代、都内グルメの中心だった「イタ飯」…
わたしがまだ、新入社員だったとき(30年前の1990年!!)、先輩社員が今後、わたしが仕事で関わりを持つであろう、部門の方々との顔合わせと、それぞれの部門がどんな仕事をしているかを教えて頂くミーティングを設定して頂きました。わたしの配属は情報シ…
「情報を共有する」という行動は、インターネット文化の象徴です。それは、マーケティングの変革をもたらしました。わたしが学生時代(昭和)に学んだマーケティングの授業は、消費者への購買行動をAIDMA(アイドマ)と呼ばれるモデルで紹介されるところから…
わたしが社会人になったのは1990年です。バブル絶頂期のこの時代、日本の会社はいまよりずっと余裕がありました。大企業は、スキルの無い、新入社員の研修をしっかり行い、育成して戦力として活用する姿勢がにじみ出ていました。なかには「10年ただ飯論」を…
わたしの大学時代は1980年代後半なのですが、この時代、大学で「情報セキュリティ」を学ぶという概念は無かったと思います。もしかしたら、わたしの認識不足で、本当は学問として「情報セキュリティ」というのが、当時からあったのかもしれませんが、教…
雇用の流動化により、人材が企業間を移動することで産業が発展し、雇用市場の活性化につながると期待されています。典型的な日本企業の雇用形態は、メンバーシップ型雇用といわれます。これは、年功序列、終身雇用を前提とした雇用形態です。しかし、メンバ…
幼少期(昭和40年代~50年代前半)に住んでた相模原(いまの南区)はとても養鶏場の多い地域です。とくに麻溝台付近は目いっぱいに養鶏場がひろがり、その強烈な臭い(牧場の牛よりはるかに強い)はいまでも記憶の片隅にあります。卵はスーパーマーケットで1…
DX(デジタルトランスフォーメーション)を提唱した、スウェーデンの大学教授、エリック・ストルターマン氏はこういいます。情報技術の浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる。DXの理念はとても深いと思います。わたしたち、ITエンジニ…
4月、新しい生活がはじまる時期ですね。わたしのテレワークはまだ続きますが、今日から息子は大学生になりました。1990年、わたしが会社員になった頃、自宅がある日野から会社のある赤坂への京王線と丸の内線はいつも満員でした。通勤快速は痛勤怪速と揶揄さ…
仕事で成功するには、「コミュニケーションをとって、お互いの特性をよく知り、共に満足して信頼関係を深めることが大事」と、「まぁ、当たり前のことだよね〜」ということをわたしはブログによく書きます。お客様相手のサービス業なら、客とのコミュニケー…
最近はどの会社も「ジョブ型雇用」なる用語を好んで使います。社員を雇用するにあたり、ジョブを特定することで、社員は専門職の仕事に集中しやすくなります。社員が自分のキャリアパスを描くにあたり「スキルを磨きやすい」「得意分野に集中しやすい」と思…
はじめて、マクドナルドに行ったのは1973年です。当時「味なことやるマクドナルド」というキャチコピーを使ったCMが流れました。マスコットキャラクターのドナルド・マクドナルドが店舗にたち、子どもがドナルドを取り囲む映像でした。小学校低学年のわたし…
「人はなぜ、自分の思い を綴りたいと考えるんだろう?」誰もが 日々の暮らしのなかで、楽しかったこと、辛かったこと、腹が立ったこと・・・を言葉で表現したいと思っているに違いありません。子どもの頃は、年末を迎えると「来年は日記を書こう!」と、日…
SNSの利用が一般化して長い年月が経過しましたが、誹謗・中傷問題(特にイーロン・マスク氏が辞任かで揺れるTwitter)は相変わらずです。匿名性の高いSNSでは、被害者が加害者を特定するのに手間がかかります。被害者が加害者を特定しようとした場合「プロバ…
2022年、世界の情報セキュリティ事件でもっとも印象にあるのは、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけとして、国際ハッカー集団「アノニマス」によるロシアへの攻撃を世界が注目したことです。この戦闘は、通常兵器とサイバー攻撃を交えた「ハイブリッド戦…
受験生の息子は自宅で東進の映像授業を受けています。映像授業は自宅パソコンで人気講師の授業を受講できるシステムで、自分のペースにあわせて学習できるのが特徴です。勉強部屋から漏れる講師の声を聞くと、再生速度が速いことに気づき、息子に聞くと「1.5…
わたしが新卒で入社した会社は、2万人の社員を抱えるメーカーでした。配属は社内の情報システム部門です。わたしがいる部屋には、50人程度の社内SEが在籍していました。配属されてまず驚いたのは課長が8名もいたことです。課長の下には1名から3名の係長…
大手の人材派遣会社であるマンパワーグループの調査によると、人事担当者の約8割が「ジョブ型雇用」に賛成をしている結果が出ています。 企業で人事担当者を務める20代~50代の男女400名に、ジョブ型雇用の導入に賛成か聞いたところ、全体の約8割が「賛成…
わたしはずっとIT業界で仕事をしているのですが、この仕事が社会のために役立っているのか疑問を感じることがあります。ITの仕事は、とどのつまり、人間が行っている仕事をコンピュータに置き換えることです。コンピュータ化されることで、確かに仕事は…
人間とコンピュータの距離 わたしが新入社員だった30年ちょっと前の1990年、人間とコンピュータは距離がありました。この時代のホワイトカラーの職場イメージをうまく切り取っているのが、映画「私をスキーに連れてって(馬場康夫監督)」です。この映…
先月「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業SP」を観て、やっぱり買うことにしました。近所のCDショップは、吉田拓郎の特設コーナーがありました。 買ったのはラストアルバム「ah-面白かった(全9曲)」です。CDのみのバージョンと、C…
光化学スモッグと三元触媒 小学校に通っていたころ(1970年代)、地元の相模原(神奈川県)はしばしば光化学スモッグに覆われていました。外はうっすらと白いもやに覆われた景色となり、目がしみるような不快感がありました。光化学スモッグ注意報が発令され…
ITエンジニアが仕事をするためにいちばん必要な能力は、当然ですが、技術力です。技術とは、人間の生活をより幸せにするため、あるいはビジネスを効率的に進めるために、その時代が持つ最新のノウハウを使って、モノをつくったり、操作をしたり、成果を発…
今回のシリーズでは「カンニング」をネタにつらつらと書いているのですが、改めてわたしの学生時代といまではカンニングの方法が変わったことを実感しました。わたしの青春時代はスマホはもちろん、携帯電話もありません。外部とは通信ができない試験会場で…
ジャミングの原理は使用している機器が発信している周波数の電磁波と同じ周波数の電磁波を強力に発信して、使いたい機器の通信を無力化することです。AmazonなどのECサイトではジャミング装置を販売していますが、ジャミング装置を勝手に使うことは法的に…
仕事をIT化することで、効率化されますが、果たして仕事の目的が成就するのか疑問に思うことがあります。その例として職場のほうれんそう(報連相)を挙げます。説明するまでもなく、ほうれんそうは「報告・連絡・相談」の頭文字をとった用語です。仕事に…
わたしと同じ昭和40年(1965年)生まれの男子であれば誰もが「ウルトラマンシリーズ」を観ているでしょう。いままであまり意識をしていなかったのですが、放映されている年代から鑑みると、わたしが観てい たウルトラマンは再放送のようです。ウルトラセブン…
わたしは幼少期に相模原(神奈川県)で育ちました。元々、相模原は米軍関連の施設が多いのですが、わたしが住んでいた南部(現、南区)は、米軍ハウスと呼ばれる住宅地区がありました。ここはキャンプ座間などの米軍基地に勤務する軍人と家族のための住宅専…
2021年の9月に「デジタル庁」が発足したというニュースを見たとき、わたしはその言葉に新しさよりも、古めかしさを感じました。 mainichi.jpデジタルとは、とびとびの値しかない量を意味する概念です。区切りなく続く値をもつアナログとは対をなす言葉です。…
1986年から1991年あたりを一般にバブル期と呼びます。この頃、日本は実体経済とかけ離れた状態で、株価は伸び、地価は高騰しました。わたしはこの時期に大学生から社会人となりました。当時のハワイ旅行で訪れたマウイ島にある「ウェスティン・マウイ」は、…