叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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ERP(企業資源計画)

マイクロサービスで新3Kから人気職種へ

いま、ITエンジニアは人気職種です。2000年代のはじめ、ITエンジニアは 新3Kと言われてました。これは、きつい、厳しい、帰れない を指してます。当時のわたしの勤務形態では、月の労働時間が 300時間だったこともありました。月の稼働を20日とすれば、一…

混乱をチャンスと捉える

わたしが会社のなかで、SESの事業を運営していたのは、2000年代の後半から約10年です。SESとは「システム・エンジニアリング・サービス」の略です。エンジニアの労働力をお客様に提供する契約形態を指します。SESの事業を運営するには、中心となるエンジニア…

ポイントを貯めれば、特典が得られる

2000年代のはじめころ、気の合うSE(システムエンジニア)同志で CRM(Customer Relationship Management) が求めるオペレーションについて、何回か話し合いをしてました。CRMは「顧客関係管理」の意味です。企業と顧客との関係を管理する一連の戦略を指し…

「風土」の違いをあまり考えず、欧米的な合理性を追求する怖さ

厚生労働省ホームページに掲載されている「非正規雇用の現状と課題」の資料には、2010年以降に非正規雇用の増加が続いていることが記載されています(下記)。 出典:正規雇用労働者と非正規雇用労働者の推移(厚生労働省の報告書より)この資料と同じく、労…

真実のような輝きと、ひとり情シスという現実

わたしが大企業(製造業)から従業員が20名に満たない中小企業(サービス業)に転職したのは 1999年 の終わりです。当時、在籍してた大企業の情報システム部門は、来るべき Y2K(西暦2000年問題)問題が、日々検討されました。管理職は西暦2000年を迎え、コ…

スペシャリストとジェネラリスト

長くITエンジニアをやっていると、いくつもの開発プロジェクトに関わってきます。それを正確にカウントしたわけでは無いのですが、大小含めて、20あまりのプロジェクトに関わってきたと思います。自分が関わってリリースしたシステムには我が子のような…

IT統制とERPの秩序

内部統制のひとつにIT統制があります。IT統制は、その名のとおりITを活用した情報システムに関連する仕事です。内部統制の実現にITの活用は必須ではありませんが、多くの企業の業務プロセスはITに依存しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)の…

疎結合というトレンド

前回は「2025の崖」の問題と、SAP ERPを保持し続けるリスクについて書きました。 www.three-wise-monkeys.comまとめると、2000年代に一世を風靡したERPは、密結合という特徴があります。密結合のシステムは拡張性に難点があり、変化の多い市場環境に迅速に対…

SAP ERPと「2025年の崖」

経済産業省が発信した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」では、DX推進の必要性を「2025年の崖」という強い表現を用いて解説しています。その資料を見ると、新旧技術による問題として「SAP ERPのサポート終了」とい…

中小企業のIT活用

中小企業とは わたしは中小企業でも大企業でも長年勤務しました。中小企業基本法では、以下のように中小企業を定義しています。 業種分類 中小企業の定義 製造業 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び…

ITエンジニアの仕事と謝罪の影響

以前のブログでわたしは、謝罪はITエンジニアの仕事をする上で避けて通れない仕事だと書きました。www.three-wise-monkeys.comしかし、謝罪はしなければしないに越したことがないと思います。今回は謝罪がITエンジニアの仕事をするうえで、問題になるこ…

ITエンジニアのお仕事紹介

4月になれば新たな社会人がたくさん誕生します。そのなかには多くのITエンジニアの卵もいます。わたしは仕事柄、ITエンジニアを目指す学生さんと話す機会がそれなりにあるのですが、希望を抱いてIT業界に入った新卒者の成功を心から願っています。学…

DXという触媒

経済産業省が発信した「DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」克服とDXの本格的な展開~」では、DX推進の必要性を「2025年の崖」という強い表現を用いて解説しています。DXレポートでは「2025年の崖」を以下のように説明しています。 多くの経営…

強いDXと癒しのユビキタス

IT業界は常にトレンドを発信し続けることで成長してきました。そしていまのトレンドは紛れもなくDX(デジタルトランスフォーメーション)でしょう。DXがトレンドとなったきっかけは、2018年に経済産業省が、デジタルトランスフォーメーションを推…

「小さな世界」の全体最適(後半)

前回のブログでは、IT化プロジェクトで「全体最適化」という言葉を聞くと、イッツ・ア・スモールワールドの世界を連想すると書きました。 www.three-wise-monkeys.com 営業も開発も製造も経理も人事も、楽しいこともあれば、つらいこともあるそれぞれの部…

より良いオペレーションの追求と全体最適

わたしは1999年にSAPコンサルタントの資格を取得しました。それ以降、会社業務の全体最適をIT化で推進することが、仕事の命題でした。いくつものIT化プロジェクトに参画して、業務改善による全体最適化を目指しました。しかし、100%の全体最…

パスワードはハッシュ化する

はじめて作った顧客管理システム わたしがはじめて、顧客管理のシステムを構築したのは1999年です。間近に迫るY2K問題(西暦2000年に世界中のシステムが障害を起こし、パニックになるかもしれない問題)を抱えた緊張のときでした。きっかけは、当…

お仕事の勉強会(後半)

異なるプロジェクトに参画するITエンジニアが、情報交換をする場合、顧客情報の漏洩リスクを低減する必要があります(低減はリスクコントロールのひとつです。リスクコントロールの種類は前回のブログを参照してください。) www.three-wise-monkeys.com 社…

中途採用と第二新卒採用の視点

SESエンジニアの採用 信用と信頼はほぼ同義語として使われていますが、実は使われ方の違いがあるようです。 過去の実績に対して獲得するのが信用 未来の行動を期待するのが信頼 参考:「信用」と「信頼」の違いをご存知ですか?:谷誠之の 「カラスは白い…

赤黒を切るのが煩わしい

コンプライアンス 以前、勤めていた会社では、中堅・中小企業へのERP導入に対するプロジェクト・マネジメントや、ERP導入コンサルタントの仕事をしていました。中小企業向けに担いでいるパッケージは、SAPの中堅・中小企業向けのERPである、SAP Business One…

ロボコンは会社の救世主になるか

令和にロボコン現る 令和はAIを組み込んだロボットが活躍する社会になるでしょう。もちろん、まだそれは出来てません。それが出来たらどういうことになるでしょうか?それをイメージするため、架空の会社(エムズ社)の現状業務と課題を書きます。そこにAIロ…

なにも変わっていないことに気がついて

元気をなくした日本企業 平成元年と平成30年の「世界時価総額ランキング」を比較すると、昭和から平成を駆け抜けた日本の会社がどのような変遷を辿ったのかが直感的に分かります。 順位 平成元年 国名 順位 平成30年 国名 1 NTT 日 1 アップル 米 2 日本興…

炎上するプロジェクト

内部統制とERP 2000年のIT革命により日本の大企業はこぞってERPの導入を決めました。ERPは情報セキュリティの基本概念である「情報の完全性」を維持することに優れていますが、その導入をさらに後押ししたのが、2008年に適用開始されたJ-SOX法です。…

全体最適というオーケストラ

昭和の終わりから平成のはじめころ 昭和の終わり頃、まだAIもITもありませんでした。「携帯電話」もありません。「電子メール」も「インターネット」も使いません。時はバブルの真っ只中。遊び浮かれているイメージがありますが、実際の若者は「ポケベル」と…