叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

AI(人工知能)

昔ながらの「カスタマーサクセス」

CSという ITビジネス 用語を聞いた時、昔のエンジニアは、Customer Satisfaction(顧客満足)を連想しました。今のエンジニアは、Customer Success(カスタマーサクセス)を連想する人が多いかもしれません。カスタマーサクセスも、結局は顧客満足を目的にし…

パパのアタマはシカクい

この30年、 IT の進化は凄まじいと思います。しかし、IT は進化しても会社や組織に於ける「情報の共有化」は、そこまで進んでいないと感じている人が多いと思います。IT は情報の共有化を促進する強力なツールのはずです。ツールを効果的に活用できていない…

情報セキュリティは理系の学問!?

わたしの大学時代は1980年代後半なのですが、この時代、大学で「情報セキュリティ」を学ぶという概念は無かったと思います。もしかしたら、わたしの認識不足で、本当は学問として「情報セキュリティ」というのが、当時からあったのかもしれませんが、教…

英語学習しなければグローバルでは働けない!?

日本の大学入試に向けたカリキュラムでは、高校2年あたりから、生徒を文系と理系にわけ、文系は英語・国語・社会を重点的に勉強し、理系は英語・数学・理科を重点的に勉強します。生徒を文系と理系に分ける発想自体、古めかしいとは思いますが、受験生にと…

なんでも、見よう!言おう!聞こう!

いま、政府と企業が一体となって「雇用の流動化」を進めようとしています。雇用が流動化すると、会社は高いスキルを持った人材を採用できる可能性が高まります。高スキルの社員が集まることで、事業の成長に大きな貢献をしてくれるはずです。また、即戦力を…

マイナー事務所から世界の注目を集める FIFTY FIFTY に癒される

昨年の NHK紅白歌合戦 は、3組のK-POP ガールズグループが含まれることでなにかと注目を集めました。その3組とは、TWICE、IVE、LE SSERAFIM です。なかでも IVE や LE SSERAFIM は第四世代と呼ばれる 2019年以降にデビューしています。新陳代謝の激しいK-POP…

ワンクリック請求とメタバース

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、毎年「情報セキュリティの10大脅威」を発信しています。脅威は「個人への攻撃」と「組織への攻撃」に大別されてます。2023年の「個人への攻撃」は、以下の順位でした。 順位 脅 威 昨年順位 1位 フィッシングによ…

スカイネットはありえない!?

あらゆるものがコンピュータ化されるのはもう不可逆的でしょう。ただ、その先にあるのが、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるユートピアなのかーそれとも、コンピュータが人間を支配してしまう超・管理社会ーーディストピアなのかーディスト…

次世代AIは人間の仕事を奪うのか?

次世代AIと呼ばれる ChatGPT(チャットGPT)が何かと話題になってます。質問を投げかけると、あたかも賢者が答えているかのような自然で深い回答を自動で生成するのが、衝撃的です。今から10年前の2013年「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(雇用の未来)」という論…

ITの浸透は日本人の自立をサポートする

仕事柄、ITエンジニアを希望する学生と話す機会が多々あります。わたし自身は社会人になって30年以上たつシニアですが、若い就活生と話すと、胃をきりきりさせながら、就職活動をしていたあの頃を思い出します。出来る限り、学生の立場にたって、就職の話を…

コンピュータ化されたみらいの人間像

わたしはずっとIT業界で仕事をしているのですが、この仕事が社会のために役立っているのか疑問を感じることがあります。ITの仕事は、とどのつまり、人間が行っている仕事をコンピュータに置き換えることです。コンピュータ化されることで、確かに仕事は…

Microsoft の OneNote で OCR を試してみました

OCR(Optical Character Recognition/Reader・光学的文字認識)は、手書きや印刷された文字を、イメージスキャナやデジタルカメラによって読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。デジタル化が進んでも紙媒体による申込…

「データ入力」の仕事は消えるのか?

AI、DX化が進むと多くの仕事が消えると言われています。消えると言われる仕事のなかには、わたしもやっている「データ入力」の仕事もあります。逆にAI化が進んでも残る仕事はあるかを聞かれると、明確な答えは誰も言えないと思います。よくある論評と…

消える仕事と変わらない夢

いまから9年前の2013年「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(雇用の未来)」という論文が、オックスフォード大学でAIの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授により発表されました。【要約】 私たちは、仕事がコンピュータ化にどれほど敏感であるかを調べ…

2022年のカープの順位予想について

今年のプロ野球(セ・リーグ)の順位予想では、ほとんどの解説者がカープを最下位にあげています。鈴木誠也の抜けた戦力ダウンが予想に大きく影響した結果です。presidents-diary.comしかし、いざ開幕してみるとどうでしょう。4月末時点の順位はー 巨人(勝…

2030年の未来予想図

2030年は、いまの生活とはずいぶん様変わりしているのでしょうか・・・。未来予想図を描きます。2030年、政府の積極的な支援もあり、国の念願だったDX(デジタルトランスフォーメーション)は、すっかり生活に根付きました。外に出ると、道路には…

活躍するバーチャルヒューマン

人間と間違えるほど精密なAI機能を搭載したバーチャルヒューマンは、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)業務領域で大いなる活躍が期待できるかもしれません。 youtu.beCRMの本質は「私をみんなのなかのひとりではなく、私は私として対…

魔術は技術に置き換わる

神の見えざる手 前回はSCM(サプライチェーンマネジメント)の需要予測を例として技術の進化を書きました。簡単に書くとこうです。 かっての需要予測:単変量解析の算出結果に販売計画担当者の経験と勘を加味した予測。 これからの需要予測:ビッグデータ…

むかしといまの需要予測

ITエンジニアが仕事をするためにいちばん必要な能力は、当然ですが、技術力です。技術とは、人間の生活をより幸せにするため、あるいはビジネスを効率的に進めるために、その時代が持つ最新のノウハウを使って、モノをつくったり、操作をしたり、成果を発…

悲しいマラソン

わたしと同じ昭和40年(1965年)生まれの男子であれば誰もが「ウルトラマンシリーズ」を観ているでしょう。いままであまり意識をしていなかったのですが、放映されている年代から鑑みると、わたしが観てい たウルトラマンは再放送のようです。ウルトラセブン…

「小さな世界」の全体最適(後半)

前回のブログでは、IT化プロジェクトで「全体最適化」という言葉を聞くと、イッツ・ア・スモールワールドの世界を連想すると書きました。 www.three-wise-monkeys.com 営業も開発も製造も経理も人事も、楽しいこともあれば、つらいこともあるそれぞれの部…

アレクサとの会話

消費者がサブスク(商品やサービスを一定期間、一定額で利用できる仕組み)を契約するかしないかの判断基準は「価格と利用頻度のバランス」でしょう。 わたしは、月額 ¥1,490(スタンダードプラン)で、Netflixと契約しています。月額固定ですので、動画配…

「くよくよするなよ」の二重否定

歌手であるボブ・ディランが、ノーベル文学賞を受賞したときは、世間から大きな驚きと多少の違和感をもって受け止められました。ノーベル賞の選考は秘密裏に行われ、その過程は受賞の50年後に公表されるとのことです。ボブ・ディランが受賞したのは201…

AIの自由と責任

匿名性 インターネットによる情報発信は高い匿名性(自分の名前や顔を隠すこと)があります。匿名性への賛否はありますが、わたしは匿名を利用することで、現実社会の立場に左右されず、自由かつ本音での情報発信が出来るのは良いことと考えます。内部告発の…

喫茶店と自転車のベクトル

スカラーとベクトル わたしが前回のブログで伝えたかったことは3点です。 人間はAI並みの能力を持つことはできないと思う。 AIは人間のような自我を持つことはないと思う。 人間はいまを否定し、自我を発動し続けるべきと思う。 www.three-wise-monkeys.com…

学習と理由なき反抗

機械翻訳の進化 数年前、英語多読にハマり、年間60冊程度の洋書を読み漁りました。多読の効果により、英語の文を読むことへの抵抗感はほぼ無くなりました(話すことは出来ないですが・・・)。英語多読(SSS学習法)しかし、英語多読とは裏腹にビジネスに…

ロボコンは会社の救世主になるか

令和にロボコン現る 令和はAIを組み込んだロボットが活躍する社会になるでしょう。もちろん、まだそれは出来てません。それが出来たらどういうことになるでしょうか?それをイメージするため、架空の会社(エムズ社)の現状業務と課題を書きます。そこにAIロ…

AI美空ひばりとディープフェイク

AI美空ひばり 2019年の紅白歌合戦で「AI美空ひばり」が登場して話題になりました。「本当にすごい」「感動した」という肯定的な意見もあれば「冒とく」「所詮モノマネ」のような否定的な意見もありました。わたしは美空ひばりさん世代でなく、ファンには…