イケア港北は都筑区にあります。
都筑区はセンター北駅とセンター南駅を中心として、港北ニュータウンと呼ばれる横浜市の事業を展開してます。
イケア港北やららぽーと横浜は、都筑区を代表する商業施設ですが、なぜか港北ニュータウンの枠からは外れてます。
しかし、港北ニュータウンの住民にとって、イケアは馴染みのある家具屋さんです。ららぽーと横浜と同じく、週末にちょっと車で買い物をするのに重宝する場所です。
イケアといえば、家具もさることながら、スウェーデンレストランに親しみがあります。
家具は買わずとも、このレストランだけを利用する客も多いと思います(わが家もそうです)。
わたし的にはスウェーデン料理というと、かって赤坂東急にある「ストックホルム」が馴染みあったのですが、2022年に閉店してます。
イケアはスウェーデンのファミレスぽいカジュアルさを感じます。スウェーデン料理自体がそれほど街にある訳ではないので、貴重な存在です。
イケアは大箱店なので、店が混雑しても、どこかしらに空いた席があるのも嬉しい限りです。
スウェーデン料理の代表といえばミートボールです。
イケアから提供されるプレートには、ミートボールにグレイビーソースがかけられてます。そこにマッシュポテト、グリーンピースとりんごジャムが添えられてます。
ミートボールにジャムを絡めるのは、スウェーデンの伝統的な食べ方のようです。
はじめて食べるときは躊躇しました。でも、普通に美味しく食べられます。
この日のイケア港北は、食器洗浄機の入れ替え工事により、食器類がすべて紙製でした。
紙類にはバイオマスの文字が書かれてます。スウェーデンのお店らしく環境への意識が高いことを滲ませてます。
バイオマスは、植物や動物などの生物由来の有機物を指します。
そして、エネルギー源としてのバイオマスは、生物由来の有機物を燃焼することによって得られるエネルギーを利用することです。
ここで「エネルギーを得るために、木材などのバイオマス原料を燃焼することが、なぜ環境にいいのか!?」と、疑問を持つ人もいると思います。
この疑問に対する答えは、カーボンニュートラルというロジックです。
植物などのバイオマスは、成長する過程で温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を吸収します。そして、燃焼時に同じ量のCO2を排出します。そのため、全体として大気中のCO2濃度を増加させないという論理です。
逆に化石燃料(石炭、石油、天然ガスなど)の燃焼によるCO2の排出はカーボンニュートラルではありません。化石は数百万年前に大気中から取り込まれ、地中に閉じ込められた炭素を再び大気中に戻すことになるからです。
化石燃料から吐き出されるCO2は、地球温暖化の主な原因の一つとされています。
バイオマスは再生可能なエネルギー源です。適切な管理が行われれば枯渇する心配がありません。
植物や動物の廃棄物も、バイオマスエネルギーとして利用すれば、廃棄物処理問題の解決にも寄与します。
日本の再生可能エネルギー比率は、20%程度とされているのに対し、スウェーデンは半分以上を再生可能エネルギーで賄っているとされています。
スウェーデンが環境先進国と言われる所以です。
環境先進国はスウェーデン以外にもあります。デンマーク、ドイツ、オランダ、ニュージーランドなどです。
欧州の国々が中心です。
一般論ですが、環境先進国は情報セキュリティの意識も高い国とされます。
そもそも環境を保護する活動は、規制によって実現します。規制を重視する国は、情報セキュリティに関する厳格な規制や、政策を打ち出すことも多いのです。政府が企業に対して、セキュリティ対策を講じるよう強く求め、企業もそれに順応する風土があります。
規制を実現するには、人々の意識改革だけでは駄目です。技術革新が必要です。環境先進国は、技術革新に積極的です。情報セキュリティに関係するICTにも大きな投資を行ってます。
スウェーデンを含むEU全体に適用される情報セキュリティの対策としてよく知られるのが、GDPR(一般データ保護規則)です。
日本ではGDPRというと、Webアクセスしたときに表示されるクッキーの利用に同意する程度の認識しかありません。
しかし、EUでは個人データの保護とプライバシーに関する厳しい規制を設けてます。個人情報を企業が収集する際は、明確な同意が必要です。もし、情報漏洩が発生した場合は、72時間以内に監督機関に報告する義務があります。GDPRに違反した場合、高額な罰金を科せられます。
日本では企業の経営効率が、個人の権利を守ることよりも、優先されていると思います。
国民という全体と、企業という部分のどちらを最適化するのが重要かということですね。
もちろん、日本には日本の風土があるので、欧州と一律同じにするのは、難しいとは思います。
でも、学ぶべきところは学ぶ姿勢は必要だと思います。