港北ニュータウン(神奈川県横浜市)は、美味しいパン屋さんが多い町です。
自家製パン屋さんの数が多く、わたしの家から徒歩圏で相当数の自家製パン屋さんがあります。
買う側の感覚からすると若干、パンの供給過多かもしれないと思います。
パン屋さんにとっては、ここは熾烈なレッドオーシャンを戦ってます。競争に勝つお店が、消費者の要求するパンを要求する価格で提供出来ているんだろうと思います。
港北ニュータウンにパン屋が多い理由として、子どもが多いことが考えられます。
日本全国は少子化対策が課題になっていますが、こと港北ニュータウンにいる限り、日本が少子化だという雰囲気は感じません。
パンはちぎったり、個別に配ったりできます。親が子どもに与えるのに手軽で都合のよい食事です。
港北ニュータウンの住民が、パンを買うために、ニュータウンの外に出ることはあまり想定できません。
しかし、例外があります。
新横浜にある「パン 工房 シャンドブレ」がそうです。
港北ニュータウンの住民にとって、新横浜は関西方面への出張や旅行の際の玄関口です。また、東京駅や品川駅周辺に勤めているサラリーマンは、通勤で新幹線を利用する人もいます。東京駅から新横浜駅の新幹線の終電は、22:48発とそれなりに遅い時間まで運行しているので、東京で飲んだ時は新幹線で帰るとかなり楽です。
ですので、新横浜は港北ニュータウンの住民に馴染み深いのですが、通常の飲食やショッピングを目的として新横浜に出る人はあまりいません。
飲食やショッピングを目的にするのであれば、港北ニュータウンの中核であるセンター北や、センター南の方が勝ってます。どうせ電車に乗って新横浜に行くのであれば、新横浜を通り過ぎて横浜に行く方がはるかにベターです。
しかし、「パン 工房 シャンドブレ」は違います。
このパン屋さんは、新横浜でも開発が進んでない、篠原口側にあります。近代的な新横浜駅北口と裏腹に篠原口は、新幹線の停車駅とは思えないほど、昭和を感じます。
「パン 工房 シャンドブレ」は、外の人がほとんど訪れない篠原口から歩いて、10分くらいのところにあります。
開店前から行列が出来てます。
このパン屋さんは、隣接するフレンチレストラン(メゾン ハンゾウヤ)にパンを供給する役割を果たしているようです。レストランはともかく、このパン屋は「美味しいパン屋」の味を知り尽くしている、港北ニュータウンの住民にとっても、遠征して行きたいパン屋です。
食べログの評価が 3.65 と高いスコアを出すのは納得です。
人気ナンバーワンの、Selワッサン というクロワッサンは、そのサクサク感、ずっしりとした重みが秀逸です。クロワッサンはどのパン屋でも売れ筋商品だと思うのですが、消費者にとってのクロワッサンは、「とりあえず、買う」イメージだと思います。しかし、シャンドブレ のクロワッサンは、「クロワッサンこそ、主役だ!」と、主張してくるインパクトを感じます。
そして、人気ナンバーツーが、牛肉スジコンカレーパン というカレーパンです。カレーに牛すじ肉とこんにゃくを混ぜ合わせてパンするのは、変わり種だと思います。外はカリカリして、中はしっかりとコクの効いたカレーパンです。
マーケティングには多数の方法論がありますが、そのエッセンスは、消費者のターゲットを決めて、ターゲットとなるべく消費者が望む商品やサービスを提供する仕組みづくりです。
いわゆるターゲッティングとポジショニングです。
港北ニュータウンに多くあるパン屋さんの多くは、子育て世代をターゲットとしています。そして、大人も子どもも食べやすいオーソドックスな形状や硬さのパンを提供している印象があります。
パンのバリエーションとして、子どもが喜びそうな、アニメのキャラクターを使ったパンも多くみかけます。
子育ての費用捻出が厳しい親の財布の紐をほどく為、パンの価格感も手ごろです。
そんななか、港北ニュータウンのちょっと外側にある シャンドブレ は、パン職人が自ら追求したい商品を開発し、それなりに高い価格に見合った最高の味を提供しているように見えます。
本当によい商品であれば、小手先のマーケティングは不要ではないか!?
そう思わせるようなパン屋さんだと思います。
これほど、美味しいパンなら、そのレシピや製法は秘伝!?にするべきだと思います。
個人を管理する個人情報とは異なり、秘伝のレシピなどは「営業秘密」として、個人情報と同じく機密性の高い情報です。
これは、不正競争防止法により保護されます。
不正競争防止法の営業秘密は「秘密として管理されている生産方法、販売方法、その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であって、公然と知られていないもの」と定義されています。
- 秘密管理性:秘密として管理している。
- 有用性:事業活動に有用な技術又は営業上の情報である。
- 非公知性:公然と知られていない。
情報セキュリティの視点で特に重要なのが「秘密管理性」です。
IPA(情報処理推進機構)では、文書の機密度のレベルに応じて3段階にレベル分けしてます。
- 極秘文書:もっとも重要かつ厳重に管理すべき文書です。経営に直結することから、トップレベルにしか共有されない情報です。
- 秘文書:社外秘文書のなかでも、一部の人しか閲覧を認められません。
- 社外秘文書:社内のみで共有が可能で、社外への漏えいが禁じられている情報です。