妻の驚異的な集中力
普段は全く勉強をしているような雰囲気が無いにも関わらず試験で高得点を取る人っていませんでしたか⁉️
子どもの頃のわたしは、そういう人は陰で人並み外れた努力をしているのだと思っていました。
わたしはどちらかというと、計画をたててコツコツと勉強するタイプでした。ですので、勉強しないでテストで良い点を取る人の存在を理解出来ませんでした。
しかし現実に普段は勉強を全くしないで、結果を出す人がいることに気がつきました。
そういう人は本当に勉強をしません。だが、試験の直前になって驚異的な集中力を発揮して、一気に試験範囲を暗記するようです。
資格試験が迫っても妻は勉強するそぶりを見せません。ホントにこれで大丈夫かなあ〜と、自分の試験でもないのに心配してー
少しは勉強したら❓
と助言したら、妻はーわかったー❗️
と言って、少しテキストを開くのですが、３分もしたら眠りの神様💤が降臨するようです。しかし、試験の２日くらい前から、急にやる気スイッチが入り、そこから驚異的な集中力を発揮し、資格試験をパスするのです。
恐怖心とドーパミン
やる気スイッチとして知られるのが「ドーパミン」です。ドーパミンは、快楽、爽快感をもたらすホルモンです。脳内のドーパミンが分泌されると、やる気が快楽になるのです。
ちなみに平穏な生活をしていると脳がマンネリとなりドーパミンが減ります。マンネリは脳の敵です。
（マンネリズムについて、こちらでも書いてます）
www.three-wise-monkeys.com
ドーパミンを分泌する有効な手段が「恐怖心😱」を体験することのようです。妻は試験が明後日に迫りながら、何も勉強をしていない自分に対する「恐怖心」を味わいます。それにより脳内のドーパミンが分泌され、やる気スイッチが入ります。
「恐怖心」による成功体験はいちど味わうと中毒になるようです。中毒になったら、試験、論文・レポート提出等の「Xデー」間際まで勉強をしない習性となります。
そして、そのまま社会人になります。
こういう習性の人がエンジニアとなり、システム開発プロジェクトに参画したら要注意です。
彼ら・彼女らは計画性のない仕事をします。いよいよ納期が迫ったとき「恐怖心」がドーパミンが分泌します。成果を出すことに全力を注ぎます。
その集中力はいいのですが、時間がありません。どうしても”ほころび”が出るのです。エンジニアのアタマのなかで、やるべき優先順位を決めてしまいます。優先順位が低い要件のテストを削ぎ落としてしまうリスクが考えられます。
インシデントでやる気スイッチ
システムの要件には「機能要件」と「非機能要件」があります。
「機能要件」はシステム開発において必須の要件です。受託開発ではお客様から要件をヒアリングし、それを「要件定義」として落とし込みます。「要件定義」→「外部設計」→「内部設計」→「実装」→「テスト」→「納品」→「検収」と、順次工程を歩みます。
「機能要件」はお客様が絶対に必要とする要件ですので、納品に際して「機能要件」が完全に実装されていなければ、それは「検収」されません。
一方「非機能要件」は「機能要件」以外の全ての要件をさします。これは幅が広く、明確に定義するのが難しい領域です。
そのため、実際にシステムを使うようになり、問題が発覚することが多いのです。
「非機能要件」をしっかりテストしないと、たとえば、同時利用のユーザ数がピークに達したら、システムが急にダウンして使えなくなるかもしれません。あるいは、お客様の脆弱性診断でSQLクエリを生成するパラメータに、不正な文字列を挿入して、SQLクエリを実行させると、データベースに格納された全ての顧客情報が抽出されるかもしれません（SQLインジェクションと呼びます）。
このような「セキュリティインシデント」を発生させると、エンジニアは緊急対応に追われます。心身ともにハードな状況となります。
そしてこのとき、エンジニアの脳は「恐怖心」によるドーパミンが分泌されます。やる気スイッチが全開になるのです。
ところで、英語でちょいと長いのですがこのプレゼンテーション笑えます🤣パニック・モンスター👾
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