モバイル デバイス管理 (MDM:Mobile Device Management) は、組織全体に展開されているモバイル デバイス (スマートフォン、タブレットなど)を監視、管理、保護するために使用されるセキュリティ ソフトウェアの一種です。
モバイル デバイス管理の主な機能は次のとおりです。
- デバイスの登録:MDM を使用すると、デバイスをネットワークに登録できるようになり、システム管理者がデバイスをリモートで管理できるようになります。
- ポリシー管理:システム管理者は、デバイスの使用状況、セキュリティ設定、アプリケーションへのアクセスなどに関するポリシーを作成し、適用できます。
- リモート構成:MDM を使用すると、システム管理者はリモートでデバイス設定を構成し、アプリケーションをインストールまたは削除し、ソフトウェアを更新できます。
- セキュリティ管理:MDM は、パスワード要件、暗号化、リモート ロックおよびワイプ機能、セキュリティ プロトコルへの準拠を強制することにより、デバイスの安全性を確保します。
- アプリケーション管理:MDM を使用すると、システム管理者は組織内のモバイル デバイス間でアプリケーションを配布、管理、および更新できます。
- モニタリング:MDM ソリューションは、デバイスの使用状況、パフォーマンス メトリック、コンプライアンス ステータス、セキュリティ インシデントを追跡するモニタリング機能を提供します。
MDM(Mobile Device Management)の説明として,適切なものはどれか。
~「ITパスポート・平成30年秋期」より
ア | 業務に使用するモバイル端末で扱う業務上のデータや文書ファイルなどを統合的に管理すること |
イ | 従業員が所有する私物のモバイル端末を,会社の許可を得た上で持ち込み,業務で活用すること |
ウ | 犯罪捜査や法的紛争などにおいて,モバイル端末内の削除された通話履歴やファイルなどを復旧させ,証拠として保全すること | エ | モバイル端末の状況の監視,リモートロックや遠隔データ削除ができるエージェントソフトの導入などによって,企業システムの管理者による適切な端末管理を実現すること |
答え:エ
MDM(Mobile Device Management)は、会社や団体が、自組織の従業員に貸与するモバイル端末(スマートフォンやタブレット)に対して、セキュリティポリシーに従った一元的な設定をしたり、業務アプリケーションを配信したりして、モバイル端末の利用状況などを一元管理する仕組みです。