ゴールデンウイークも残り3日、、というか、カレンダー通りに働くと、単なる4連休の近くに1日の祝日があるだけです。ゴールデンな感覚はまったくありません。同僚のなかには、真ん中の働く日をすべて休みとして11連休をとった人もいますが、会計に絡むシステムの仕事に関わってるわたしは、月末月初でそこまで休むことが出来ません。
連休とはいえ、いまや多くの会社では、BYOD(bring your own device)が進んでます。私物のパソコンやスマホを使って、会社の仕事をすることが出来る人も多いと思います。BYODによって、休みと仕事の境目が薄れてます。
コロナ禍、政府も一体となり、ワーケーションを進める機運がありました。ワーケーションは、Work(仕事)とVacation(休暇)を組み合わせた造語です。テレワーク等を活用し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごすライフスタイルです。
ワーケーション、いまはほとんど取り上げられることはない「死語」な気がします。でも、コロナを経たことで、リモートワークが可能な仕事環境が整ったことは確かです。
Microsoft Teamsにアクセスすると、大型連休をとった同僚も、たまにステータスが「緑色」になることがあります。Teamsを使っていない人にはイメージがつきにくいと思うのですが、緑色の丸がついている場合は、そのユーザーがTeamsを開いているので、連絡可能な状態にあることを意味します。
- ●緑:連絡可能
- ●黄色:離席中
- ●赤:取り込み中
ゴールデンウイークにリモートワークをするイメージを英語俳句で書いてみました。
bring your own device in woods
and listen to rain(スロトレ)

ChatGPTに、英語俳句を入力し、そこにあった俳画を生成してもらいました。
AIに俳画を生成してもらう際、わたしがいちばん気にしたのは、golden week(黄金週間)という季語を晩春として、認識するかでした。golden week って、外国人に言っても、❓ になりそうだからです。
実際の俳画を見ると、木の葉は元気な緑で、人物の服装も春をしっかりと捉えてます。
俳画の絵全体は、わたしが期待した以上に仕上がっている気がしました。これは、嬉しかったです。
いっぽう、AIが生成した文字のイメージは、不満が残ります。
目立つのは、頼んでもいない英語俳句の「翻訳」をしていることです。英語でイメージした俳句を日本語に訳されると、潜在的な文の陳腐感がモロに出てしまいます。これが、駄句であることがバレてしまいます。頼んでもいないのに勝手に翻訳するのは、ちょっとお節介だと思いました。
ロボットであれば「言われたことしかしない」受け身スタイルですが、AIはどんどん提案します。そして、ひとつの問いかけから、深堀りしようとします。AIとの対話を続けると、無知だった領域にも、付け焼刃的な知識がどんどん増殖します。生成AIが不可逆的な進化を遂げる中、お節介は、ますますエスカレートしそうな予感がします。
最近、読んだ「天機」さんのブログで、AIが教育現場に浸透することで、「従来おこなわれてきた教育、教えて知識を授けるというその在り方そのものに壊滅的な打撃が加わる」という言及があったのを思い出し、改めて共感しました。
reasongomainstream.hatenablog.com
あとは、俳句の中部でBYODを盛り込んだ「bring your own device in woods」を AIは二行に分けてます。このため、三行で書いた俳句が、俳画では四行に見えます。欧米の定型詩は四行が基本とされますが、そこにあわせてしまったのかもしれません。あるいは、絵と文字の配置のバランスを考慮したのかもしれません。
でも、四行だと俳句ではなく、詩に見えます。俳句が詩に見えるのは、嬉しくありません。
BYODのセキュリティリスク
コロナ禍を経て急速に普及した BYOD(Bring Your Own Device:私物端末の業務利用)は、働き方改革をもたらしました。
いっぽう、組織に新たなセキュリティリスクを招いてます。
会社が貸与するデバイスなら、機器の資産を管理するために必要なシリアルナンバーなどの情報を管理できます。また、OSやアプリケーションのアップデート状況を一括で管理することも可能です。最新のウイルス対策のパッチを強制的に適用することもできるでしょう。しかし、私用端末では機器の統制管理が困難です。
その結果、脆弱性をもったまま、社内ネットワークにアクセスされるリスクが高くなります。
また、BYODだと管理が個人に委ねられるので、機器の紛失や盗難のリスクが高くなります。私物機器のローカル環境に仕事に関する機密情報が保存される可能性があるのに、それが紛失したり、盗難にあったりしたら、第三者にその情報が行きわたる可能性が大です。会社貸与の機器なら、リモートワイプでデータを消去することが可能かもしれません。しかし私用機器だと、紛失しても、社員は会社に報告さえもしない可能性が高いと思います。
特にゴールデンウィーク明けは、「五月病」と呼ばれる体調不良を招いた社員の急な休職や退職があります。また、4月に入ったばかりの新入社員が会社に嫌気を感じ、早期退職が増えるタイミングでもあります。
この場合、機器管理も課題です。会社支給端末なら、退職時に機器を回収して初期化すればよいのですが、私物端末ではその対応は困難です。退職後も端末に業務に関わるデータが残存したまま、持ち出されてしまうかもしれません。
BYODの導入は一見すると業務効率化や働き方改革に貢献しますが、情報漏洩、マルウェア感染、機器管理の難しさなど、内部統制(IT統制)が効かない深刻なセキュリティ課題を抱えてます。
会社は経費削減を目的として、私物機器の業務利用を認めがちです。でも、それによって情報セキュリティのインシデントが発生した場合、取り返しのつかない状況に陥る可能性があることを考慮しておくべきだと思います。