叡智の三猿

〜森羅万象を「情報セキュリティ」で捉える

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スヌーピーちょっとだけねと若葉の候

近所にある、文具店(B-STOCK)の前を通ったら、閉店セールでした。

この文具店を運営するのは、なかじまという町田市を主な拠点とした文具販売店です。

小学生だった1970年代、通っていた塾が近くにあったこともあり、なかじまは、馴染み深い文具店でした。

買わずとも、お店で鉛筆やノートを眺めるのが好きでした。当時は新鮮味があった、シャープペンシルのボタンをポチポチ押し、無地の紙にサラッと線を引いたとき、近未来を感じました。

ドラえもんやスヌーピーは、子どもでも簡単に描けます。ボールペンでノートの端にサクッと描いてた子どもは多いと思います。

スヌーピーの絵(息子作・uni-ball)

当時、住んでいた団地の脇にも文具店はありました。でも、なかじまは、規模が大きく、品揃えが豊富でした。子どもの頃は、そこにいけば世の中のすべての文具が手に入ると思ってました。

B-STOCKはやや高級感を醸し出した文具店です。文具に対するこだわりがなく、日用品と考える人にとっては、100均に行けばそれなりのものが手に入ります。一冊のノートが200円を超えると敬遠されそうな気がします。

デジタル化の波は不可逆的な進行です。ペーパーレス化が重視されるなか、アナログの代名詞ともいえる文具や事務用品は、市場規模が年々下がってます。

2023年度の国内文具・事務用品市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比0.5%減の3,965億円となった。当該市場は、2020年度に新型コロナウイルスの感染拡大による行動制限等の影響を受けて大幅な市場縮小を余儀なくされたが、2021〜2023年度の市場規模も前年度割れとなり厳しい状況が続いている。

2023年度は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行したことによる社会経済活動の正常化が進んだものの、コロナ禍を経ての多様な働き方の浸透によるオフィスにおける需要の減退や、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などを受けたペーパーレス化の進行、学童人口の減少、学校教育のデジタル化の進展などの影響を受けて、文具・事務用品市場は引き続き縮小となった。

~日本経済新聞(2025年1月14日)「矢野経済研究所、文具・事務用品市場に関する調査結果を発表」より

ところで、情報セキュリティというと、デジタルによってもたらされたイメージがあります。でも、情報の多くがアナログだった時代も重視されてました。

アナログの時代、機密情報は「紙」に書かれているので、第三者がチラッと見ることで、情報を搾取することができます。机の上に書かれたメモや書類は、誰でも見えます。いまよりずっと「目で情報が盗まれるリスク」が高かったのです。

スヌーピーちょっとだけねと若葉の候(スロトレ)

俳句をChatGPTに読み込ませ、自動生成の俳画にしてもらいました。スヌーピーの絵が完ぺきです。世界的な知名度と人気を誇るキャラクターです。当然といえば当然でしょう。


スヌーピング

スヌーピーは言わずと知れた「ピーナッツ」の漫画に登場するチャーリー・ブラウンの飼い犬です。英語(Snoopy)では「こそこそ覗き回る」「詮索好きな」という意味です。

スヌーピング(Snooping)は、許可されていない情報をこっそり探ったり、覗き見をする行為を指します。

スヌーピングによるハッキングは対策が難しいのが現実です。

なぜなら、ブラックハッカーの行為は、機密情報が書かれた紙の前を「たまたま通りかかった」という顔をしながら、目で見るだけです。特別な道具はありません。痕跡もありません。ハッキングを非常に自然な行為として偽装できるので、周囲も「セキュリティ事故だ!」と気づきにくいのです。

パソコンが普及したいまでも、紙に出力された機密情報を管理している組織も多いと思います。

席を離れるときは、机の上に書類を放置せず、必ず片付ける習慣をつけること。機密書類は、鍵付きの金庫やキャビネットに保管するのが基本です。