叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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動的ロック

飲食店やアパレル店は厳しい経営に置かれました。経営の厳しい店舗は撤退を余儀なくされました。その空きテナント代わりに入ってきているのが、コワーキングスペースです。

在宅勤務が、会社から推奨されていますが、なかにはプライベートと仕事の線引きがうまくできない人がいます。くつろぐ空間と仕事をする空間は分けた方が、気が変わります。その方が、仕事に集中できます。

わたしも自宅の書斎のほか、近くのコワーキングスペースを利用しています。



コワーキングスペースを利用する会費はかかりますが、在宅ワークで感じる不便さを補うことを考えると、必要経費だと思うことにしています。

もちろん、コワーキングスペースでは、情報セキュリティを意識しなければいけません。作業しているときは、あまり心配する必要はありませんが、トイレなどでちょっと席を外す際、パソコンの画面を他人からのぞき見されることは避けなければなりません。

Windows10のPCは、f:id:slowtrain2013:20210221011456p:plain:w30キーを押しながら「L」のキーを押すと、簡単に画面ロックされます。この方法は是非とも覚えておくべきでしょう。

ところで、Windows10には「動的ロック」という機能があります。

動的ロックは、Windows10パソコンとBluetoothバイススマートフォン)を接続することで、スマホがパソコンから離れた際に、自動でパソコンにロックがかかる機能です。Windows 10の設定で、スマホとのペアリングを行い、動的ロックのチェックをすれば利用可能です。

ペアリングは、[ スタートf:id:slowtrain2013:20210221011456p:plain:w30 > f:id:slowtrain2013:20210221013018p:plain:w30設定] を選択し [ デバイス] >Bluetooth とその他のデバイス] を選択していくことで実現します。

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Bluetoothバイスとのペアリング

次に動的ロックは、[スタートf:id:slowtrain2013:20210221011456p:plain:w30 > f:id:slowtrain2013:20210221013018p:plain:w30設定] > [アカウント] > [サインイン オプション] の順に選択します。

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動的ロックのチェック

実際のところ、動的ロックがどう機能するかが気になったので、家で実験してみました。

パソコンがBluetoothの届かないところに離れるまでは、歩いて10歩から12歩くらいの距離でした。歩幅を60センチとしたら、6~7メートルくらい離れたことになります。実験で歩数に違いが出るのは、その間の障害物の多さによると思います。

また、Bluetoothの届かないところまで到達してからロックがかかるまでの時間も、その時々でかなり差がありました。1分近くかかることもありますし、20秒程度でロックがかかることもありました。一瞬ロックしかけて、元の画面に戻り、またロックするという現象もありました。

わたしの結論として「動的ロック」は、画面ロックの補助的な役割ということです。

基本は、f:id:slowtrain2013:20210221011456p:plain:w30を押しながら「L」のキーを押すと、簡単に画面ロックされるので、面倒なことは全くありません。少なくともトイレ休憩や、コーヒーサーバに行く際は、この操作で画面ロックをするのがいいでしょう。また、ランチのような1時間近い離席をする場合は、画面ロックではなく、パソコンの電源を切って、持って出るべきでしょう。

実験から「動的ロック」は、パソコンから7メートル離れ、1分間しなければ、機能しません。微妙に距離と時間があります。もし、他人のパソコンをのぞき見をしようと、チャンスを伺っている攻撃者が近くにいたらどうでしょうか。「動的ロック」にかかる距離と時間は脅威だと思います。

一方「動的ロック」が、使える場面もあります。たとえば、スマホに着信が来た場合、作業場所で会話するのは違反です。急ぎ、スマホを持って、作業場所の外に出ます。そのとき、f:id:slowtrain2013:20210221011456p:plain:w30を押しながら「L」のキーを押し忘れる可能性があります。「動的ロック」機能は、そんな場合のお助けになります。

その昔、ボーイスカウトに所属していたのですが、そこでよく使われる言葉・・・「そなえよつねに」を思い出しました。