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映画「ミッドウェイ」を観に行きました

映画「ミッドウェイ」を観に行きました

9月12日、ミッドウェー海戦を描いた映画「ミッドウェイ」を観に行きました。

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コロナ禍となってから映画館に行くことを避けていたのですが、久しぶりの映画鑑賞です。

この間にわたしは54才から55才になりました。そして、イオンシネマでは55才からはハッピー55ということで、1800円👉1100円に❗️歳をとってラッキーなこともあるのですね😆

しばらく映画を見なかったなか、あえてこの映画を見に行こうと思った理由はふたつあります。

ミッドウェイ海戦」は、米軍が暗号解読により、敵である日本軍がミッドウェイを目的地とした大戦力を投入することを事前察知したことで有名です。ひとつ目の理由は、暗号解読の過程を映画で見てみたかったのです。

もうひとつの理由は「インデペンデンス・デイ」や「デイ・アフター・トゥモロー」のようなSF娯楽作品で有名なローランド・エメリッヒ監督が、「ミッドウェイ海戦」という史実をどう描くのかに興味があったのです。

劇場は3密を避けるため、半分くらいしか入れませんが、公開翌日ということもありほぼ満席でした。

上映前に広告が出るのですが、それが新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の啓蒙と、「NINJA SIGN(ニンジャサイン)」というオンライン電子契約サービスというところにいまを感じました。

肝心の映画ですが、暗号解読については、ほぼ過程に触れることがなく「目的地はミッドウェイ」という結論が出ています。これは残念でした。暗号解読は「ミッドウェイ海戦」に於ける米国の勝因の肝です。暗号解読の過程はもっと描いて欲しかったと思います。

ただ、それを補って余りあるのが、CGをふんだんに使った戦闘シーンです。迫力満載❗️さすが、娯楽作品の巨匠であるローランド・エメリッヒ監督だと思いました。

そして期待以上だったのが、この作品は米国の戦争映画であるにも関わらず、日本を悪として描いていないことです。日米両国がお互いの戦力をリスペクトをしています。

史実として「ミッドウェイ海戦」は米国の勝利で終わるのですが、この映画では、勝利に喜ぶ米国と、敗戦に悔しがる日本という図式では描かれていません。海戦が終わった後は、お互いが自分たちの健闘を讃えています。特にラストシーンで空母飛龍に座乗した山口多聞少佐(浅野忠信)が、隊員に別れを告げるシーンは印象的でした。ラグビーノーサイドを彷彿させる清々しさを感じました。

戦争と情報セキュリティ

戦争と情報セキュリティには深い関連があります。

古くはユリウス・カエサルが紀元前58から紀元前51年のガリア遠征の記録を記したガリア戦記です。ここには部下へのメッセージを暗号で送ったことが書かれています。カエサルの暗号は「換字式暗号」と呼ばれます。アルファベットの文字を3つ後ろの文字に置き換えたものです。

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換字式暗号(カエサル暗号)

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第二次世界大戦ではナチス・ドイツにより強度の高い暗号機エニグマが用いられました。ドイツはエニグマを使って、Uボート艦隊に標的を暗号で伝えることが出来ました。

ドイツと戦争状態にあったイギリスは、天才数学者であるチューリングが暗号の解読に成功します。機械と戦うにはより強力な機械が必要ということで、コロッサスという暗号解読機を生みます。もし、コロッサスが無ければ、ノルマンディ上陸作戦は悲惨な状態になったといわれています。

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エニグマvsコロッサス

チューリングは戦争に於いて、暗号の解読という大きな功績を残しました。しかし「同性愛」ということが、後年に咎められ裁判にかけられます。そこで性的不道徳な行為ということで禁固刑を言い渡されます。さらに、化学治療により去勢を受け、肉体的、精神的に疲弊します。

チューリングは1954年、自殺します。有能な科学者は偏見によって死に追いやられたのです。

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そして現代はサイバー戦争と呼ばれる、サイバーセキュリティの時代です。サイバーセキュリティは、IoTシステムの安全性に関わります。自動車の自動運転や医療行為の支援システム等、IoTはわたし達の日常生活により関わっていくでしょう。

こうしたIoTの制御システムが、悪意を持った人に奪われたら、生命の危険に晒されます。

サイバーセキュリティを定義した「サイバーセキュリティ基本法では、IoTシステムの安全性を確保することの重要性を記載しています。