叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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リバーシの勝ちぐせとクリアデスクの実現

リバーシの勝ちぐせ

リバーシ(オセロゲーム)は「ルールを覚えるのは1分、極めるのは一生」と言われます。
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「簡単なことほど難しい」というのは、真理をついていると思います。人は簡単なことを馬鹿にして、いい加減なノウハウで身につけた気になります。しかし、簡単なことはゴマカシが効きません。その本質にたどり着くまでには相応の時間がかかると思います。

が、しかし多くの人は、リバーシを極めたいとまでは思わないと思います。しかし「人並みに勝ちたい」とは思うでしょう。

「人並みに勝つ」というのは、そこら辺にいる人々を集めて10戦したら6勝くらいする感じです。大学でいうなら、赤点(60点)をクリアするレベルです。

リバーシでそのレベルに到達するのは、それほど多くの苦労はいらないと思います。

リバースで勝つためには、4つの隅を狙うことを常に考えます。これは常識ですね。4隅に置いた石は絶対に裏返しにされません。さらにここに石を置けば、手近にある石も次々と裏返すことができます。その石も裏返しにされない石となります。

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隅を狙う

4隅を狙わない人は、ほぼいないと思います。しかし、これだけを意識しても10戦中2勝くらいしか勝てないと思います。

そこで論理的思考を用います。それは、物事の因果関係を整理し順序立てて考えることを意味します。ロジカルシンキングとも呼ばれます。

黒の石をもっている貴方が4隅を狙う為に必要なことを論理的に考えます。そうすると、4隅の隣に白を置かせることであると気づくはずです。すなわち、図の白い石の位置に貴方は黒の石を置かないようにすることです。

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4隅の隣に敵の石を置かせる

さらに相手が4隅の隣に白い石を置かせる為に必要なことは、その隣に貴方が黒い石を置けばいいと気づきます。すなわち、次の場所に貴方の黒い石を置くことです。

これこそ勝ちパターンの石の置き場所です。常にここに自分の石を置くことを意識するだけで勝ちぐせを手に入れるはずです。

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勝ちバターンの置き場所

クリアデスクの実現

論理的思考は、会社で日頃から取り組んでいる「セキュリティ対策」にも有効です。普通の社員はセキュリティの専門家でもない限り、セキュリティ対策を極める必要はありません。しかし、会社から指示をされている「セキュリティ対策」は、遵守する必要があります。

たとえば、多くの会社で推奨される「クリアデスク」です。クリアデスクとは退社するときには机の上を片付けて保管庫(鍵付きロッカー等)しまいましょうという、物理的セキュリティ対策です。

しかし、このルールさえ往々にして守れない人がいます。
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おそらくそのような人は、論理的思考が欠如していると思います。物事を部分的に捉え、周りとの因果関係を考慮していないのです。

論理的思考では、最初に最終的な目標を設定し、その目標を達成するためにやるべきことを考える逆算式の発想が必要です。

わたしの場合、お客様向けの「提案書」を印刷することで、いつの間にか机の上が「提案書」で山積みになることがあります。「クリアデスク」を実現するには、提案書を減らす(印刷を控える)必要があります。

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クリアデスクの実現策(1)

「提案書の印刷を控える」為に、やるべきことを逆算します。

そうすると、会議に必要な資料を多めに印刷していることに気がつきます。お客様の参加人数が事前に読めないため、少し多めに印刷して部数が足りない事態を避ける意図です。

しかし「提案書」が余ってしまったら、これを持ち帰る必要があります。そしてこれを廃棄するのが実はかなり面倒なのです。

仮にひとつの提案書が30ページくらいあり、それが3部余ると90枚の用紙を廃棄する必要があります。これをシュレッダーにかけると、相当、時間がかかります。途中で紙詰まりを起こし、ローラーが止まる場合があります。もし、シュレッダー袋がいっぱいになったら、新しいのに交換しなければならず、そのとき床には紙くずが散らばっているので、その清掃も必要となります。

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紙クズの溜まったシュレッダー

シュレッダーの他、会社には溶解処理サービスもありますが、こちらは週一回の回収です。それまでは自分のデスクキャビネットで書類を保管する必要があります。運悪く、回収日に外出していたら、もう一週間待たなくてはいけません。

ですので、わたしがやるべきことは「会議の参加人数を確認すること」です。事前に人数が把握出来ていれば、その部数だけ印刷すれば良いので、廃棄の手間から解放されます。そして、最終目標である「クリアデスク」が実現可能となるのです。

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クリアデスクの実現策(2)

論理的思考力はビジネスで活用できる場面が多くあります。是非、身近なテーマから思考力を鍛えて実践してみてください。