暑い夏。いつも寝苦しい夜がつづきます。梅雨のジメジメした感覚はとても不快です。
エアコンのおやすみタイマーを2時間後に設定しているのですが、それまでに寝ることが出来ないときがあります。熱いので、部屋の小窓を開けても風はありません。深夜にもかからず、車の音が聞こえ、不快になります。遠くに扇風機をおき、風をあてても、汗ばむ感覚を消し去ることができません。
寝不足状態にも関わらず、無常にも目覚ましが鳴ります。「あ~会社行きたくないなぁ~」と、心が叫びながら、歯磨きしつつ、服を着替えます。
以前、朝のテレビで「空冷式」という、寝ているときにアタマを冷やすような健康法を紹介してました。
そのときの内容が気になり、思いだそうとネットで調べてみると、それに類した記事がありました。
記事を要約するとー
夏の夜に快適な睡眠をとるには、体ではなく「脳」を冷やすことが重要と専門家は指摘します。脳は深部体温を調整する役割があり、眠りの質にも関係するため、冷やすことで安眠や熱中症予防に効果があります。具体的には、鼻から冷たい空気を吸う「鼻呼吸」や、頭部を冷やすことで脳温を下げるのが有効です。室温は24~25℃が理想で、エアコンは朝までつけっぱなしが望ましいとされています。扇風機の風を体に直接当てると一部だけ冷えて体温調整が乱れるため、体全体に緩やかに風を回す使い方が勧められます。首振り機能などを使い、冷やしすぎず快適に眠る工夫が大切です。」
~参照:「MBS NEWS(24/07/12)寝るときのエアコン『何℃』で『何時間』がベスト?大事なことは「脳をクールダウン」 目からウロコな"睡眠の正解"」より
以前は寝る時のエアコンは、時間がたったら「切る」ような設定をするのが常識だったと思います。
気候変動が進み、暑さが半端ないいまは、「つけっぱなし運転」が常識なのかもしれません。
エアコンメーカーのダイキンがこんな検証を掲載してます。
睡眠時にエアコンをつけっぱなしにすることへの抵抗感から切タイマーを使う人は多いかもしれません。そこでダイキンは、神奈川県横浜市にある一般の住宅において、朝までエアコンをつけっぱなしにする「つけっぱなし運転」と切タイマーを使って就寝3時間後にエアコンを切る「切タイマー運転」それぞれで室内のWBGTの変化を計測しました。「つけっぱなし運転」ではWBGTに大きな上昇は見られなかったのに対して、「切タイマー運転」の場合はエアコン停止後にWBGTが徐々に高まる結果となりました。就寝中にエアコンがオフになると、明け方にはWBGTが熱中症への警戒が必要とされる値まで達する可能性があります。気温や湿度の高い日は適度な温度設定で、朝まで「つけっぱなし」にした方が快適な睡眠につながるといえそうです。
つけっぱなし運転(2023年7月25日) 切タイマー運転(2023年7月28日)
- WBGT(暑さ指数):熱中症のリスクを評価する指標で、気温、湿度、日射・輻射、風をもとに算出される(単位は℃)。室内では「暑さ指数(WBGT)」が25℃以上で熱中症「警戒」とされています。
~ダイキン「夏の睡眠時のエアコンは「切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」どちらがよいか「暑さ指数(WBGT)」の観点から検証せよ!」より
やはり、エアコンは「つけっぱなし運転」にした方がいいと思いました。電気代はやはり気になるので、熱帯夜であることを前提としつつも、健康第一です。
空冷式で「脳」を冷やしつつ、眠りの境地に浸りながら、新入社員の頃を思い出しました。
わたしが入社してはじめての仕事は、汎用機のオペレーションでした。
オペレーションの主な仕事は、オンラインシステムが正常に稼働していることを監視することです。決められた時間にバッチジョブを起動したり、データをキーボードから入力したり、カートリッジ(一部はオープンリールテープも残ってました)を機器に挿入したりしてました。バッチ処理の結果、プリンターから出力された帳票を切断して、利用部門別の棚に置くことでした。
24時間稼働の空冷式のコンピュータルームは、キンキンに冷えてました。
キンキンに冷やすのは、コンピュータルームにあるサーバーは人間の「脳」と同じです。「高温になると性能が落ちたり、故障したりする」からです。サーバーが熱暴走を起こしたら、まともな結果が出力されなくなります。
サーバーの熱暴走は、情報システムの「可用性」に大きな影響を与えます。熱暴走は、サーバーの温度が正常な動作範囲を超え、機器の故障やシステムの停止を引き起こす可能性があります。停止には至らずとも、処理のパフォーマンスを低下させ、応答遅延を引き起こす可能性があります。
空冷式のコンピュータルーム。オペレータにとっては、ちょっと寒すぎる感覚ですが、マシンにとってはこの寒さが丁度、良かったのでしょう。
ホットな時代、求めらるのはクールです。
わたし達の「脳」も、コンピュータも、クールじゃないと調子が出ないのです。