気がついたら、ブログへのアクセス数が20万に到達してました。ブログを始めたのは5年前ですので、単純平均すると毎日100アクセスといったところです。
ブログを書こうと思ったのは、コロナ禍による在宅勤務で、外に出ることがなくなったからです。ブログを書くのは自宅にパソコンがあればOKです。ただ、記事を書くのはそれなりの労力と時間もかかります。その労力が負担にならなければ、コストがあまりかからず、時間を有効活用できる、コスパのいい趣味だと思います。
いまは普通に外に出てますが、ブログを書くモチベーションは、はじめたときといまも変わりません。
モチベーションが維持されている大きな理由は、やはり一定のアクセスがあるからです。
はてなブログをはじめたとき、これは想定外でした。
というのは、わたしのアタマのなかで、ブログとは、ネットという巨大な闇の中にポツンと小さな灯火を放り込むモノという認識があったからです。灯火は無数にあります。そこから拾ってくれる人がいるのは、奇跡としか思えませんでした。
20年近くまえ、当時勤めていた会社で、ブログを構築し、運用した経験があります。Drupal(ドルーパル)という、オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)を使い、会社が提供しているサービスや商品をブログ形式で紹介するWebサイトです。
当時、わたしが勤務していた会社は、完全な中小企業です。ちょっとユニークな会社ですが、無名です。
2000年代の半ばころから、中小企業がITを活用することで、業務の生産性を向上する動きが出ました。わたしはSAPという大企業向けのERPパッケージを導入するコンサルタントが本業でしたが、大企業にしか目を向けてなかったSAPが、中小企業向けに「SAP Business One」という製品を日本向けに出したのもこの頃です。大企業向けのSAPは導入に数億~数十億しますが、Business Oneは数百万~数千万と破格です。
わたしは3社、SAP Business Oneの導入をしました。もちろん、3社とも中小企業です。どの会社も海外製品のライセンス販売を手掛けていました。中小企業向けのERPパッケージというと、勘定奉行などの国産がイメージしやすいと思います。SAP Business Oneは、ドイツ製です。多言語多通貨対応が標準で備わっているのが、海外との取引が多い会社にとってはアピールポイントといえるのでしょう。
オープンソースも、多くの中小企業が目をつけました。オープンソースは、ソースコードを誰でも無償で利用できるソフトウェアです。Webアプリを構築するDrupal や、ECサイトを構築する EC-CUBE や、データベース管理システムの MySQL などが典型です。
オープンソースに関しては、情報セキュリティ的に脆弱性対策に対する責任の所在がないことが問題です。でも、中小企業にとって、無償で使えることは何よりも魅力的です。
そんなわけで、期待しながら、会社ブログを構築しましたが、公開しても誰もアクセスしてくれません。
知名度のない会社がWebサイトを作ったからといって、早々にアクセスされるものではありません。当たり前のことが、当たり前に起きたということです。
社内にはSEO(検索エンジン最適化)に詳しい人もいて、語ってました。
まずは、titleタグをしっかりつけることですよ。検索されるキーワードを上位に持ってきて、クリックされやすいように墨付きかっこ(【】)を使うのがセオリーですよ。
記事さえよければ、アクセスされると思ってたわたしには、SEO対策は興味深い話でした。でも、実際はそれによる効果を実感することはありませんでした。わたしには、SEO対策が幻想に見えてきました。
ブログに対しては、そんなトラウマ?があったので、ブログでアクセスがあることが新鮮な驚きだったのです。これは、はてなブログの仕組みによる効果です。読者登録、スター、ブックマークなど、はてなブログはアクセスを増やす為の仕組み化が充実してます。
アクセス数はモチベーションを維持するための外発的な動機付けです。
動機付けには、外発的なものと内発的なものがあります。
ブログアクセスに見られる、外発的動機付けは、外部からの働きかけによって、行動する意欲が生じる状態です。勉強であれば、中間テストや期末テストがあることが動機付けになります。仕事であれば、報酬や人事評価が動機付けになるでしょう。
外発的動機付けは、偏差値がアップする、儲かるなど、成果が数値化されて見えることで、行動を促します。
一方、内発的動機付けは、人の内側から意欲が生じている状態です。物事に対する興味や関心が動機付けの要素となります。そのことに興味があれば、他から強制されずとも人は行動します。

わたしの場合、情報セキュリティに関心があることが、内発的な動機付けを促してます。外発的動機付けと内発的動機付けが相互作用することで、モチベーションを長く保つことが出来るのでしょう。
20万という数字を見て、これからもアクセスされるようなブログを続けたいと思いました。