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日本ナポリタン学会認定店舗の第1号(都筑亭)

わたしが住む、センター北駅(横浜市営地下鉄/横浜市都筑区)周辺には、心地よいお店がいくつかありますが、あえてひとつだけおススメするとしたら「都筑亭」です。


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都筑亭の店のオープンは 1998年。

同じ年、センター北駅に直結した「あいたい」という名前のショッピングセンターが、オープンしてます。

港北ニュータウンの商業地区として、この街がスタートした時期です。

当時、わたしは都筑区の隣の宮前区に住んでいました。センター北駅にショッピングセンターがオープンしたという話を知り、車でいきました。

しかし、オープンから間もないショッピングセンターは閑散としていました。

「あいたい」というショッピングセンターの名前は、正に「客にあいたい・・・」という切なるお店の願望を示したんだと思いました。

まだこの頃は、夜になると、闇のなかにショッピングセンターだけが浮かび上がってる感じで、駅前なのにコンビニもなくちょっと歩くのが怖い印象がありました。

「都筑亭」はその頃から、地元に根差した小さなレストランとして、今日まで来てます。

このお店の名物が、びっくりベーコンのナポリタンです。

こんがり焼けたベーコンをナイフで切りながら食べる、とても食べ応えのある一品です。

どのスパゲティにも、びっくりベーコンを別に注文することが可能ですが、来店客の半数近くがナポリタンを注文している印象です。

このお店は日本ナポリタン学会認定店舗第1号のお店として、地元ではよく知られています。

写真は横浜ナポリタン(980円)という、まさに横浜でナポリタンといえば「都筑亭」と言われるようになったもうひとつの看板メニューです。


日本ナポリタン学会とは、懐かしくもおいしい「スパゲッティナポリタン」を日本の発展と共に歩んできた貴重な食文化であると再評価・再認識することから、沈滞しがちな地域を、そして日本を活性化させていこうと、戦後にナポリタンが全国に伝播していく発信地となった横浜の有志市民が結成した任意団体です。
~日本ナポリタン学会のHPより

もちろん、ナポリタン以外のスパゲティもとても美味しいです。

写真はゴロゴロベーコンのアラビアータです。アラビアータといっても、辛さは感じられず、まろやかで誰にでも食べやすく仕上がってます。文字通りゴロっとしたベーコンのかたまりは、びっくりベーコンの変化バージョンとして楽しめる一品です。

都筑亭はナポリタンを売りにしているレストランですが、単にナポリタンを客に提供するお店にはとどまらず、ブランドとして質を高め、商売の成功につながっていると思います。

企業がブランドを構築する活動をブランディングと呼びます。

ブランディングに類似した言葉で、マーケティングがあります。

ブランディングは企業や商品のイメージやアイデンティティを構築する活動です。ブランディングの成果がブランドとして、顧客にイメージを与えます。一方、マーケティングは商品やサービスを売れるようにする仕組みづくりです。ターゲットとする顧客へアプローチする戦略や手法を指します。

ブランディングにしてもマーケティングにしても、商品やサービスを顧客と関連付けする活動です。両者は企業と顧客との関係性を管理する CRM の範疇になるかもしれません。ただ、両者の活動が目指すゴールはかなり違う気がします。

ブランディングのゴールは、顧客に対して商品やサービスに対する同じイメージを与え、ファンになってもらうことです。顧客は意識的にファンとなったブランドの商品やサービスを選択します。一方、マーケティングは売れるための仕組みづくりですので、究極のゴールは、ターゲットとなる顧客層が、意識せずともあたりまえのように自社の商品やサービスを購買することです。

「ブランディングの基本(安原智樹/日本実業出版社)」では、ブランディングの概念を下の図で表現してます。


~「ブランディングの基本(安原智樹/日本実業出版社)」より

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都筑亭は「びっくりベーコンのナポリタン」という商品そのものが強く、ここに来るお客さんは開店時間(11:30)前から、この商品を食べたいがために並んでます。開店と同時に少ない席はあっという間に埋まるので、ここで食事をするのは結構容易ではありません。

さらに、ここのナポリタンは、前述したとおり日本ナポリタン学会認定店舗の第1号です。1号店という称号は、商品の価値を充分に膨らませるワードです。別に2号店でも3号店でも、商品そのものの質に大差はないと思います。しかし、1号店というのは、やはり別格で、他にとって代わることが出来ません。

そして、ブランディングでもっとも重要だと思うのが、お客さんとお店の関係性(リレーション)です。歴史の浅い港北ニュータウンの開発とともに都筑亭は、個店として地域のお客さんに食を提供し続けたことで、多くの固定客を抱えてます。