叡智の三猿

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【沖縄】サメ

沖縄旅行では外すことが出来ない美ら海水族館に来ました。この水族館は琉球の海をテーマに、他の国内の水族館では見られない珍しい生物を展示してます。カラフルな熱帯魚はもちろん見どころですが、なんといってもジンベエザメやマンタなどの巨大な海洋生物が目をひきます。

ただ、前回来た時は、2匹のジンベイザメがいましたが、今は1匹でした。そういえば、1匹は2021年に亡くなってしまったことが、ニュースで出てたのを思い出しました。

わたしが以前勤めていた会社では 、小さなSES(システムエンジニアリング)サービスの事業を運営してました。

2007年の終わりにその会社の社員旅行で沖縄に行きました。そのとき、はじめて美ら海水族館に来ました。

巨大なジンベイザメの下には、コバンザメがへばりついてました。それを見てた時、同僚の Tくん が後ろからこうささやきました。

こういう方向もあるんだぞ!

Tくんの言いたいことは、すごく分かりました。

コバンザメはサメといいますが、サメではありません。頭に吸盤がついているのが、特徴で、ジンベイザメなどの大型の魚に張り付き、その魚が捕食するエサのおこぼれに預かってます。

このコバンザメの特徴を文字ったのが、コバンザメ商法です。これは、大型の商業施設の近くで商売を行う小型店が象徴的です。小型店としての集客力がなくても大型店に来る客が流れることで、ある程度の売上が見込めることからこう呼ばれます。昔からあるビジネス用語です。

SESビジネスという言葉は、新しい語感がありますが、実のところは ITの開発や保守の案件を持つ企業に、ITエンジニア(SESエンジニア)を常駐させることで、その企業の売上の一部を頂くコバンザメ商法です(下図)。

ITエンジニアの働き方

SESビジネスを展開する企業は、組織的な技術力が欠如しています。自社の強みを活かしたITサービスを展開をすることが出来てません。個々のエンジニアは技術力を持っていますが、客先に分散しているので、組織的なITサービスを構築することが難しいのです。

IT業界は慢性的な人出不足です。IT企業は、技術力をもった人材さえいれば、その人材を派遣することで、ある程度の売上と利益が期待できると考えられてます。いっぽう、組織的なサービスを構築するには、目先の売上を追うのではなく、資産を築くための戦略的な投資を必要とします。

大小含めて、IT企業はたくさんありますが、多くの会社は、目先の売上の確保と、将来に向けた戦略的な投資をするジレンマにいます。

目先の売上は企業のキャッシュフローを確保します。そこから、事業を運営するための資金や、将来の成長のための資金が生まれます。売上がなければ、ビジネスそのものが存続できません。目先の売上は企業が生存するために必要不可欠です。

一方、将来に向けた投資は、企業の持続的な成長や競争力を確保するために重要です。IT製品や、サービスを構築することで、新しい市場に進出したり、新たなブランドを創造できます。将来に向けた投資は、企業の長期的な成功を支えるために重要です。

Tくんは、イメージの悪い「コバンザメ商法」をポジティブに捉えて、大手の顧客に吸盤の如く、すり寄って売上を確保していくのもいいよ!と、言ってます。自社で新たなサービスを構築するより、いまのSESビジネスを前提として、それを大きく発展する方が現実的という考え方です。

その後、世界的なリーマンショックが発生しました。2009年のはじめには、日本のSESビジネスはどこも大打撃を受けました。大手のSierが大量のエンジニアをリストラし、そもそも外部からエンジニアを受け入れる状況ではなかったのです。

わたしはそこを乗り切るのに一生懸命でした。

今日見た、ジンベイザメにはコバンザメは張り付いてませんでした。そこに、わたしはこの巨大な水槽で起きていたであろう悲劇を想像しました。

夕食は念願だった、北谷にあるハンバーガーのお店、GORDIE'S(ゴーディーズ)に行きました。食べログによるハンバーガーの名店100店に何度も選出された人気店です。

お肉がとてもどっしりして、食べ応えがありました。名店に選出されるのも納得です。

ここは味もさることながら、店内はほとんどが、外国人です。店内は英語が飛び交ってます。それも店のいい雰囲気を醸し出してます。

住宅街にあるのでちょっと見つけにくいのですが、沖縄に来たら行って損のないお店だと思います。お店の規模の割に駐車場が大きいので、カーナビさえあれば車が行きやすいと思います。


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