プロ野球の沖縄キャンプは終盤、オープン戦を観るため、沖縄にきました。
残念ながら試合はカープにとって何の収穫も感じない、巨人に10対1の大負け。エラーも3つしていて、控え選手の実力はまだ低いと思わざるを得ない試合でした。
ふと、カープのオープン戦と公式戦の順位に相関関係があるかが気になりました。
下記はここ20年のオープン戦と公式戦に於けるカープの順位です。ちなみにオープン戦は12球団で順位を決めてますが、公式戦はセ・リーグ6球団の順位です。
年 | オープン戦順位 | 公式戦順位 |
2023 | 12位 | 2位 |
2022 | 10位 | 5位 |
2021 | 8位 | 4位 |
2020 | 6位 | 5位 |
2019 | 1位 | 4位 |
2018 | 11位 | 1位 |
2017 | 11位 | 1位 |
2016 | 6位 | 1位 |
2015 | 12位 | 4位 |
2014 | 5位 | 3位 |
2013 | 2位 | 3位 |
2012 | 11位 | 4位 |
2011 | 8位 | 5位 |
2010 | 6位 | 5位 |
2009 | 3位 | 5位 |
2008 | 4位 | 4位 |
2007 | 6位 | 5位 |
2006 | 7位 | 5位 |
2005 | 11位 | 6位 |
2004 | 4位 | 5位 |
このデータから相関係数を求めてみました(ExcelのCORREL関数です)。
相関係数とは、ふたつの変量の関係を表す係数です。この場合、各年のオープン戦と公式戦の順位が変量です。
相関係数は、直線的な関係の強さを、1 から-1 の間の数で表します。相関係数の絶対値が 1 に近いほど、相関関係が強くなります。
相関係数の絶対値 | 相関関係 |
0.0~0.2 | ほとんど相関関係がない |
0.2~0.4 | やや相関関係がある |
0.4~0.7 | かなり相関関係がある |
0.7~1.0 | 強い相関関係がある |
1 に近いほど「正の相関関係(一方が増えればもう一方も増える)」が強く、-1 に近いほど「負の相関関係(一方が増えればもう一方は減る)」が強くなります。
そしてカープのオープン戦の順位と公式戦の順位の相関係数は、-0.212708946 という「負の相関関係」を示す意外な結果でした!
よく、オープン戦の順位はあてにならないといいます。
それは相関関係がゼロに近いことを意味します。
ただ、カープの場合、弱い相関関係ながらも、オープン戦の成績がよければ、公式戦の順位が下がり、オープン戦の成績が悪ければ、公式戦の順位があがるという結果です。
そもそも、オープン戦も公式戦は時期は違えど、同じプロ野球の選手が同じ対戦相手と試合をしています。
ですので、感覚的にはオープン戦と公式戦の順位は「正の相関関係」があると思うし、両者は因果関係があると思います。
相関関係と因果関係の違いは下図のイメージです。
カープのオープン戦と公式戦の順位に「負の相関関係」があるなら、こう読めないでしょうか!?
カープは他球団に比べ、相対的にレギュラー選手の層が薄く、オープン戦で調子が良くても、長いシーズンのなかで怪我などで離脱し、戦力が落ちていくんだろうと思います。反面、控えの選手が試合を通じて、成長する土壌があるため、シーズン後半でメキメキと実力を発揮するのかもしれません。
そう考えると、あまりレギュラーを固定せず、多くの選手にチャンスを与えようとする新井監督の采配は、カープの野球にあっているんだろうと思いました。
試合は負けましたが、栗林投手のサインを頂き、息子は大喜びでした。
土曜日の夜は北谷の町に花火があがりました。