叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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身体とコンピュータが融合されたら?

IoTは不可逆的にわたし達の生活に浸透していくでしょう。しかし、IoTが情報セキュリティのリスクを多く抱えてる状況は改善されてません。

IoTデバイスをターゲットとしたサイバー攻撃は、パソコンやスマホに対する攻撃よりも、深刻な状況を招きます。

そもそも情報セキュリティとは、CIAと呼ばれる3要素(機密性、完全性、可用性)を維持できるようにすることです。逆にいうと3要素のどれかがやられてしまうと、情報セキュリティのインシデントです。

情報セキュリティのCIA(3要素)

CIAと呼ばれる情報セキュリティの3要素は、IoTへの攻撃についても同様の対策が必要です。

しかし、IoTデバイスへの攻撃がより深刻なのは、攻撃によって対象となったモノが、本来の役割を果たせなくなると、わたし達の身の危険に及ぶことです。

たとえば、サイバー攻撃によって、自動運転車両が制御不能に陥ると、交通が混乱し、事故が起き、周囲の人々の安全が脅かされます。

あるいは、サイバー攻撃によって、医療用のペースメーカーが遠隔で操作されると、患者に害を及ぼす可能性が大です。

リスクが大きい IoTデバイスは、どんどん身近になってます。

スマートウォッチ、スマートグラス、スマートバンドなどに備えられたセンサーや通信機能、演算機能が、わたし達の健康、運動、コミニュケーション、エンターテインメント、学習に役立つ日は遠からず来るでしょう。

いまの生活でわたし達はスマホを欠かすことはできません。しかし、IoTの進化によりウェアラブルテクノロジーがもっと進化したら、いつかスマホを手放す日が来るかもしれません。

IoTの進化に対する懸念を拭い去ることができません。

そもそも、電磁波は身体に悪影響を及ぼさないのでしょうか!?

スマートフォンから放出される電磁波が身体に悪影響を与えるかどうかについては、科学的な見解が分かれています。長時間スマホを使用して、高い電磁波にさらされることで、がんのリスク増加、神経への悪影響、生殖機能の低下があるという見解を度々見ることがあります。

ただ、WHOをはじめとして、スマートフォンの使用による電磁波のレベルは安全という見方が一般的だと思います。

WHOの主な見解

  • 今日までに集められた研究結果を考慮した結果、基地局及び無線ネットワークからの弱い電波が健康への影響を及ぼすという説得力のある科学的証拠はない。
  • 今日まで、携帯電話使用を原因とするいかなる健康影響も立証されていない。脳腫瘍のリスク上昇は立証されていないものの、携帯電話使用の増加と15年より長い期間の携帯電話使用についてのデータがないことは、携帯電話使用と脳腫瘍リスクについてさらなる研究が必要であることを正当化している。

~「電波と安全な暮らし~知っておきたい身近な電波の知識(総務省)」

しかし、スマホがウェアラブルになると、身体を電磁波でくるんで日々を過ごすようになります。

もちろん、健康への影響は個人差はあると思います。でも、そんな生活にわたしは恐怖を覚えます。

特に頭部に装着するタイプのウェアラブルは、より怖さを感じます。いまでも寝るときに頭部の近くにスマホを置くことはしてません。

電磁波は、身体の安全に懸念があるだけではありません。電磁波を悪用した情報漏えいのリスクもあります。

IoTデバイスにおける情報セキュリティ対策の基本は、ファームウエアに最新のセキュリティパッチを充てることです。でも、デバイスから物理的に発生する電磁波を悪用して、情報を盗み取る攻撃は、セキュリティパッチで阻止することができません。

電磁波を利用したサイバー攻撃で知られるのが「テンペスト攻撃」です。

「テンペスト攻撃」は、機器から発せられる電磁波を盗聴するための手法や技術の総称です。テンペスト攻撃によって、IoTデバイスに表示される情報や、入力値などをリモートで盗み取られるかもしれません。

ウェアラブルのなかには、RFIDを読み取る装置もあります。スマートウォッチのような感じで、手首に装着していると自動的に電波を送信してくれます。もし、この装置が乗っ取られれば、RFIDスキミング(不正に情報を読み取る行為)を成立させてしまいます。

IoT、特にウェアラブルは個人の生体に装着されるので、プライバシーが盗まれてしまいそうで心配です。

今後、ウェアラブルがより進化すると、機器を身につけるのではなく、身体のなかに埋め込んでしまう方向に向かいます。行きつくさきは、身体とコンピュータが融合したサイボーグです。人間の脳の機能をコンピュータで代替する日が来るかもしれません。

子どもの頃、石ノ森章太郎が描いた、人造人間キカイダーやサイボーグ009にはまりました。


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あの頃は夢のようなワクワク感しかなかったサイボーグですが、それが現実味を感じると、単純にそれをユートピアとは思えない感覚です。