今年のGWは遠出をしませんでした。
最終日の今日は、どこかに行ってみようと思いまして・・・
ネモフィラを見に立川の昭和記念公園に行きました。
ネモフィラの花言葉は「どこでも成功を」のようです。
この花言葉はギリシャ神話の悲恋に由来しているとのことです。
物語は、ネモフィラという美しい女性に恋をしたひとりの男性が「彼女と結ばれるなら自分の命を神へ捧げる」と誓いを立てるところから始まります。神はその誓いを聞き入れ、その男性とネモフィラは夫婦として結ばれました。しかし誓いのとおり、男性は夫婦となって間もなく天に召されてしまうのです。悲しみに暮れたネモフィラは男性に会いたいと冥界の門を訪れますが、冥界の門は死者しか通れないため夫に会うことは叶いません。ネモフィラを哀れに思った冥府の神プルトンは、彼女を一輪の青い花の姿に変えたのでした。
~「花言葉・誕生花|HanaPrime(ハナプライム)」
花言葉にまつわる神話はロマンチックです。
ただ、わたしのアタマは現実的です。
「どこでも成功を」という花言葉をみたとき、わたしは、カスタマーサクセスを届ける企業のキャッチコピーのようだと思いました。
カスタマーサクセスは、戦略的なビジネスオペレーションのひとつです。
この言葉は、サブスクビジネスのマーケティング戦略で多用されます。
ただ、決してサブスクに特化した用語ではありません。
カスタマーサクセスは、お客様がサービスや製品を購入してから、長期にわたって、その価値を享受するプロセスを構築することです。
それは正にお客様に「どこでも成功を」を届けることを意味します。
カスタマーサクセスという言葉が、サブスクで多用されるのは、理由があります。
それは、サブスクが月額課金というビジネスモデルだからです。
サブスクはパッとはじめて、パッと解約(チャーン)できるのが特徴です。
しかし、チャーンはサービスを提供する企業にとって死活問題です。
下図はサブスクサービスの提供開始時を100として、毎月20ずつ売上が拡大していく状態をシュミレーションしたグラフです。
青い線は毎月20ずつアップする売上を 5年プロットしています。オレンジの線は、毎月20ずつ売上がアップするものの、既存顧客のチャーンが毎月2.5%発生しています。一方、グレーは毎月20の売上拡大に加え、アップセルが毎月2.5%発生しています。
このグラフを見ると一目瞭然です。チャーンがあるのと無いのでは、5年経過したときの売上規模に大きな差が出ます。
顧客が解約の意思を決定させないことが、サブスクのビジネスモデルに於いては何よりも重要です。
だから、サブスクでは顧客に「どこでも成功を」を届け続ける必要があります。
サブスクの代表、Netflix は 2019年の終わりに韓国ドラマ「愛の不時着」を放映したことで、一気に日本で浸透しました。
あのときは、コロナによるパンデミックということもありました。巣ごもり需要を一気にかき集めた感があります。
しかし、「巣ごもり需要」は、過去になりました。
でも、Netflix のサービスは依然として、歓迎されてます。
それは、Netflixが、わたしの視聴履歴を分析し、わたしが好みそうな番組をカスタマイズして提案してくれるからです。
Netflixを解約しようと思ったことはありません。多分、地上波で放映されるテレビよりもずっとわが家の生活に浸透してます。
先日は「涙の女王」という「愛の不時着」以来かもしれない成功を届けてくれました。
ネモフィラは、その瑞々しい青色が特徴です。
まるで天空を彷彿とさせるような青い絨毯を広げるかのように丘を彩ってました。
残念ながら今日は曇天だったので、青空に続くようなネモフィラブルーを見ることはできませんでした。
でも、涼しくて、広い公園を歩くのに気持ちのよい一日でした。
来年もまた、行ってみたいと思いました。