チャウヌのファンコンサートを観るため、電車で西武球場前に行きました。
西部球場(ドーム)はネーミングライツにより、2022年から「ベルーナドーム」へと名称変更しています。
ベルーナは「カタログ通販」を展開している会社です。
パ・リーグでは、楽天やソフトバンクの球団は、ネット通販を行い、事業を拡大している会社です。また、ロッテの本拠地である「ZOZOマリンスタジアム」のネーミングライツを得たZOZOは言わずと知れたアパレルのネット通販で成長してきた会社です。
2000年を境として、ネット通販は急速に広がり、相対的にカタログ通販は急速にしぼんでいきました。
1998 年度には通販業界の売上高の 48.4%を占めていたカタログは、2003 年度には 29.9%まで落ち込んだ。カタログによる売上は、業界全体が伸長しているにも関わらず金額ベースでも減少している。一方、急速に増えているのがインターネット(2003 年度で12.1%)、テレビショッピング等のインフォマーシャル(同 11.3%)であり、顧客のアクセス手段の推移(複数回答可)を見ても 1995 年には 0.1%に過ぎなかったインターネットが 2003 年には 30.3%の顧客が利用するまで増加している。
インフォマーシャルの増加は、BS、CS といった多チャンネル化などが背景にある。カタログは 4~5 割の利用率で推移しているものの、カタログとインターネットを併用するなど媒体の多様化、併用化が進んだことにより、相対的にカタログの地位は低下している。
~産業界の動き~通信販売業界の動向(住友信託銀行 調査月報 2005 年 11 月号)
当時、カタログ通販が起死回生を狙う手段として提起されたのが、顧客データベースを活用し、性別、年齢、趣味・趣向などによるセグメントを行い顧客の囲い込みとリピート率を向上させるというマーケティングです。
これは、CRMシステムの根幹をなす考え方です。カタログ通販は生き残るための戦略として、固定客を維持することに全力を傾けてきました。初回購入客にはサンキューレターを送り、顧客が再購買を継続するにつれ、特典を与えることで顧客を差別化しました。
ただ、長い目でみると、固定客を囲む戦略は間違ってはいないのですが、それだけでは事業の持続的な成長には結びつかないと思います。
カタログ通販は顧客層そのものが減少しているので、小さくなったパイのなかを囲い込んでも、いずれ終息することが見えるからです。
カタログ通販が顧客に与える価値を見出し、サービスを組みなおす必要があったと思います。
近所の100均には、ベルーナのカタログが山積みされ、簡単に持って帰れます。
カタログはとても軽いのが特徴です。掲載されている商品点数はあまり多くなく、その分、ひとつの商品の紹介に大きなスペースをとってます。アパレル衣料が中心アイテムですが、お掃除グッズ、収納用品など、バリエーションは豊富です。
わたしはベルーナのカタログをみながら、こんなペルソナを想像しました。
- 小さな子どもを育てている専業主婦。
- もともとのファッション感覚はあるものの、いまは子育てに忙しく、ショッピングする時間は取れない。
- スマホは難なく出来るが、検索を多用し、情報を取りに行く行為自体にちょっと疲れている。
- いまは、目的をもって買いたいものはないが、便利でお得そうなモノが目に入れば、買ってみようという気になる。
マーケティングにおける「ペルソナ」とは、特定の製品やサービスのターゲット顧客を想定し、彼らのニーズや行動パターン、好みなどを明確に把握するために作成される架空の顧客像を指します。
ベルーナの成功は「ペルソナ」を使ったマーケティングがしっかり機能しているような気がしました。
さて、肝心のチャウヌのコンサートは、とても良かったです。男性客は5%くらいですが、いくつか「笑える場面」もあり、老若男女誰もが楽しめるような演出でした。
ファーストミニアルバムのENTITYからの曲をはじめ、ASTROの曲も披露しました。
そして、ハイライトはサプライズゲストとして登場した山下智久とのデュエットで「1番好きな人にサヨナラを言おう」と、宇多田ヒカルのFirst Loveのカバーだと思います。
山下智久とチャウヌの声は似てると思いました。ふたりはMTV VMAJ 2023の時「また会いましょう」と、約束をしたそうで、抱きしめ合う2人の姿が印象的でした。
全体を通してやはりチャウヌは、完璧なビジュアルと、穏やかな笑顔が素敵なアイドルだと思いました。
帰宅して慌ただしい夜ご飯は、プデチゲです。
キムチパワーで明日からの仕事、頑張ります。