4月の末に韓国のアイドルグループ、Apinkのメンバーがチョン・ウンジを除く4人のメンバーと再契約しないというニュースがありました。
そのとき、わたしが気にしたのは、Apinkが解散してしまうのでは!?という不安でした。ただ、この不安はすぐ打ち消されました。4人のメンバーは別事務所と契約して、グループ活動は存続する記事がすぐに出ました。
次に気になったのは、Apinkという名前が存続するのか!?ということでした。メンバーは継続して活動するものの、グループ名が変わってしまうと、悲しいと思いました。Apinkのファンは PANDA という愛称が付けられているのですが、グループ名は PANDA によって広く認知され心のなかに根付いているからです。
結果的には Apink のグループ名はそのまま継続し、今年もメンバー5人が揃ってコンサートを開催してます。ファン にとっては、ひやひやしたものの、ひと安心した年になりました。
3月に発表したアルバム「SELF」に収められている、シングル曲「DND」は、働く人の多くが抱えるユーウツな気分を癒してくれる良作です。何度聴いても飽きのこないナンバーです。
そして、ファンにとって嬉しいのは、今日の18:00に新曲「PINK CHRISTMAS」がリリースされることです!
楽しみにしてます。
話は変わります。
アイドルグループというと、今年の話題はなんといっても、ジャニー喜多川による多数の少年への性加害行為が明るみに出たことです。
この事件により、ジャニーズというブランドは消滅します。
多数いるジャニーズファンは、このことをどう捉えているのでしょうか!?
アイドルが、いままでどおりに元気に活動してくれることをファンは願っていますが、ジャニーズというブランドそのものが消えることについて、ファンは強い失望をしていると想像します。
ところで、ブランドという言葉は、いろいろなシーンで使われるのですが、やや抽象的なイメージがあります。
しかし、ビジネス用語としてブランドを明確に示すのは「商標」としての意味合いです。
当たり前ですが、ジャニーズの名前はしっかりと、商標登録されてます。
商標とは、事業者が、自己(自社)の取り扱う商品・サービスを他人(他社)のものと区別するために使用するマークです。
商標権は設定登録の日から10年をもって終了します。ただし、商標権者が「更新登録申請」の手続を行うことで、権利の更新(10年)が何度もできます。
会社はブランドを商標登録する効果があります。
企業は商標登録をウエッブサイトなどを通じて宣伝し、消費者に対してブランドの正当性を伝えます。それによって、消費者は詐欺サイトや偽の情報源に対する警戒心が高まる、情報セキュリティ上の効果が期待できます。もちろん、商標登録することで、ブランドを悪用しようとする組織に対する法的手段を遂行するための基盤が整備されます。
なお、商標を包含する知的財産権は、人の創作活動によって生み出されたものを保護するための権利の総称です。
権利名 | 保護内容 | 法律 | |
産業財産権 | 特許権 | 発明 | 特許法 |
実用新案権 | 物品の形状 | 実用新案法 | |
意匠権 | 物品のデザイン | 意匠法 | |
商標権 | 商品やサービスに使用されるマーク | 商標法 | |
著作権 | 文芸、学術、美術、音楽等の文化的創造物 | 著作権法 | |
ノウハウ、顧客情報 | 営業秘密の保護 | 不正競争防止法 |
ジャニーズは多数のファンがいます。ジャニーズというブランドを冠にすることで、アイドルの曲は売れ、アイドルの演技は高く評価され、スポンサーがつきます。売り手にとっても買い手にとっても、Win-Win な取引が長年続いてました。
江戸時代、近江商人は、次の経営理念を掲げてました。
「商売は菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうずめ、御仏の心にかなうもの」
この理念は「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」という表現で知られます。
ジャニーズブランドのビジネスは、売り手と買い手は Win-Win ながら、世間的には あってはならない取引です。
経営者による少年に対する性加害という、非常に深刻な問題であり、社会はもっとこの事件に関心を持つべきでした。
本来であれば、日本のマスコミが正面からこの事件に向き合って、取り上げていれば、被害者はもっと少なくて済んだかもしれません。