仕事でもプライベートでもすっかりクラウドサービスが定着しました。
クラウドサービスはデータが雲のなかに保管されるので、サービスの利用はパソコンに依存しません。
サービスのIDとパスワードさえ知っていれば、どのパソコンからでもサービスが利用できるのがメリットです(とりあえず、IPアドレスの接続制限や端末認証とか、置いておいて・・)。
煩雑な管理が求められる、IDとパスワードさえも、GoogleやFacebookなどのメジャーなIDを再利用してログインできるサービスも多々あります。
はてなブログの利用者であれば、はてなIDを取得している人も多いと思いますが、それと同じく、Apple、Google、Twitter(x)のIDを使って、はてなブログにログインしている人も多いと思います。
GoogleなどメジャーなサービスのIDは、OpenIDと呼ばれます。
クラウドサービスの利用者は「OpenID認証サービス」にアカウント情報を登録することで、はてなブログを含めた世界にたくさんある「OpenID対応サービス」に同一アカウントでログインできます。クラウドサービスの利用者は、煩雑なパスワード管理が軽減されることで、利便性をはかることが期待できます。
クラウドサービスの事業者にとっては、「OpenID認証サービス」の ID を共有することで、独自の認証システムを構築するコストの削減が期待できます。それにより、厳密な管理が要求されるアカウント情報の漏えいリスクが軽減されます。
クラウドサービス、、とても便利でもっと普及して欲しいと思う反面、ややサービス過剰かなと思うことがあります。
最近気になるのは、Windows PC に標準搭載されている MicrosoftのOneDrive に関してです。
OneDrive は、データ(文書ファイルや画像など)を保管するクラウドサービスです。
OneDrive を使うことで、パソコン利用者は、Microsoftアカウントさえあれば、機器に依存することなく、必要なデータにアクセスできます。
OneDrive にデータを保管すれば、仮に利用しているパソコンが壊れたり紛失しても、別なパソコンから見たいデータにアクセスできます。
OneDrive に保管したデータは、他者に共有ができるので、複数の人が同じファイルを編集して保管することができます。
情報セキュリティの3要素に可用性があります(他のふたつは、機密性と完全性)。
可用性は、システムを利用したいときに、利用できることを維持する特性です。
OneDrive はクラウド上にデータを保管することで、パソコンの障害が起きても、データが消失しないことから、可用性を担保する役割を担っています。
ただ、このOneDrive ・・・ローカルでパソコンの作業をしている間、裏でひたすら同期を取り続けるので、パソコンのリソースを消費します。その分、動作が思いと感じることが多々あります。
これが結構なストレスを感じます。
OneDriveに同期がとられている、フォルダを見ると、下記のように「状態」という項目が存在し、そこにマークが記載されていることが分かります。
は、ローカルパソコンにあるデータがちゃんと、OneDriveにも同期がされていることを示すマークです。
も、ローカルパソコンにあるデータがちゃんと、OneDriveにも同期がされていることを示すマークです。ただ、このデータはあまりパソコンで使用されていないので、日時が経過すると、ローカルパソコンからデータを消しちゃうよと言ってます。
は、ローカルパソコン上にはデータがなく、OneDriveにのみデータがあると伝えてます。
のマークがあっても、ローカルパソコン上にデータを保持することはできます。下図のように、データを保持したいフォルダ・ファイルを選択(右クリック)し、「このデバイス上で常に保持する」を選択すると、に変わります。
そして、は、ローカルパソコンとOneDriveのデータが同期に失敗していることを示すマークです。
何も悪いことしてないのに、 が出るので、気分が悪くなります。
同期に失敗する原因は、インターネット回線が不安定だったり、OneDriveの容量不足があったりなどです。かっては、ひとつのファイルが15GBを超えると、そもそもOneDriveで、データの保管が出来ない制約もありました(いまは100GBに引き上げされているようです)。そういう場合は、データを分割してひとつのファイルサイズを小さくする対処をしてました。
業務で使っているパソコンは、OneDrive に保管することが、ルールとして決められているので、我慢して使っています。
でも、プライベートで使っているパソコンは、同期をやめてます。
システムの可用性を維持するため、ローカルデータをクラウドに同期しようとする OneDrive の動きは理解しますが、ちょっとお節介だと思います。
使う側にとっては、自分が同期しておきたいデータのみを選択して OneDrive に保管するやり方がいいと思います。