地元、センター北(横浜市)は、子育てに最適な住宅街という特徴の為なのか、店の数に比べると居酒屋があまりありません。
飲み会をする店は限られ、懇親会で利用するのは 魚民 くらいです。
魚民は数々の居酒屋チェーンブランドを運営する「モンテローザ」のお店です。和を基調とした個室空間が多いのが特徴です。
食べログでこのお店の評価は、3.00 です。
点数が低いのは「チェーン店は低く出る」といわれる食べログのアルゴリズムによるものでしょう。
ただ、地元民にとっては、ここはありがたいお店です。
そもそも、安く飲める居酒屋が駅周辺で少ないことに加え、ランチで利用すると、ひとり 800円 程度で、個室でゆったりした時間を過ごすことができるからです。個室なので小さな子どもを連れてのランチも安心して利用できるし、ちょっとのんびりしたいときの夫婦の食事でも、お財布にやさしいので重宝します。子育ての為の育児費、教育費にコストを優先するこの街の世帯は、お洒落なランチタイムにお金をかける傾向はあまりありません。
食べログ評価の信頼は、あくまで外から来た観光客が、その街でいくべきお店を発見するのに有効なわけで、お店自体の良さを示す数字でないことが分かります。
元々、魚民はランチ営業をしていなかったのですが、コロナをきっかけとして始めました。ランチのテイクアウトも同じです。
魚民に限らず、どの居酒屋チェーンでも同じでしょうが、ランチ営業は店舗運営にとって、With コロナにおける 苦肉の策だったと思います。
With コロナ から Afterコロナ へと時代は変わりました。
しかし、コロナの終息とともに、居酒屋が全面的にランチ営業を廃止する流れにはなっていません。
なぜなら、居酒屋のランチはリーズナブルな定食をゆったりした空間で提供するという、新たなビジネスモデルを築いたからです。これによって、従来の居酒屋の客層にはなかった、家族連れを取り込むことができました。
飲食業界のような成熟したマーケットでは、効果・効率性の観点から顧客ターゲットを絞り、固定客化することが一般的に推奨されます。でも、特定層だけにアプローチする方式では効果は尻すぼみになるでしょう。だから「既存の客層以外への新規開拓」は、重要なマーケティング施策のはずです。
居酒屋が子育て世帯を客層に取り込むことが出来たのは、予期せぬコロナが教えてくれたプレゼントのようです。
逆に居酒屋のランチ営業によって、痛手を被ったお店もあるでしょう。大手定食チェーンの大戸屋などが真っ先に浮かびます。
世の中はコロナ前の活動を取り戻しても、戻った先は以前と同じではありません。
わたしはコロナ以前、東急線の通勤地獄がユーウツでした。
しかし、100% テレワークとなりました。わたしが参画してるプロジェクトは、インターネット回線さえあれば対応できます。
以前はテレワークに憧れを抱いてましたが、その障壁が思いのほか、低いことを知ったいま、プロジェクトが変わらない限りテレワークは続くでしょう。
ワークスタイルが変わったことで、自分の情報発信スタイルも変わりました。
コロナ以前はSNSで「リア充」をアピールしてました。
日常のベースはリアルな同僚や友人との会合がありました。会合で出た料理や飲み物を写真に撮って、コメントともに Facebook や Instagram に投稿してました。ひとりで行ったお店の料理を投稿することも多々ありますが、それは人と人とのつながりがあるなかで、ひとりの時間が至極だったからです。
いま、わたしは「リア充」ではありません。
同僚とのコミニュケーションはすべてがネット越しです。対面での会話はほぼありません。旧友と会う機会もめっきり減りました。コロナ禍、よく「不要不急の会合は控える」ことが要請されてましたが、そもそも不要不急でない会合はあるのでしょうか!?あえていえば、冠婚葬祭くらいでしょう。会社に行く必要がなくなると、旧友との会合も激減します。
SNSに変わって、いまはこのブログが情報発信のメインです。このブログでは、日常や社会の出来事を情報セキュリティの視点で思いを綴っています。表面的な SNSの利用に比べると、ブログはずっと内面的で、自分の精神・心理に忠実に思います。