TPM(Trusted Platform Module)は、情報セキュリティを確保するため、機密情報を保護するハードウエア(ICチップ)です。TPMの主な機能は以下の通りです。
- キー管理:TPMは暗号鍵の生成、保管、管理を行います。これにより、重要な鍵情報をハードウェアレベルで保護し、ソフトウェアからの不正アクセスを防ぎます。
- 改ざん防止:TPMはコンピューターの起動時にセキュアブートプロセスをサポートします。勝手にシステムの重要が情報が変更されていないことを検証します。
- デジタル署名:TPM はデジタル署名を生成し、検証します。デジタル署名により、通信の信頼性が高まります。
- セキュアストレージ:TPMはセキュアなストレージ領域を提供し、機密情報(証明書、パスワード、秘密鍵)を安全に保管できます。
- 認証:TPMは多要素認証をサポートし、ユーザーの認証プロセスを強化します。
TPM は 2005 年頃から 20 年以上にわたり PC の一部になっています。通常は TPM 2.0 標準マザーボード上の別のチップとして存在します。
TPM(Trusted Platform Module)に該当するものはどれか。
~「応用情報技術者・平成30年春期」より
ア | PCなどの機器に搭載され,鍵生成やハッシュ演算及び,暗号処理を行うセキュリティチップ |
イ | 受信した電子メールが正当な送信者から送信されたものであることを保証する,送信ドメイン認証技術 |
ウ | ファイアウォールや侵入検知,アンチマルウェアなど,複数のセキュリティ機能を統合したネットワーク監視装置 | エ | ログデータを一元的に管理し,監視者へのセキュリティイベントの通知や相関分析を行うシステム |
答え:ア
TPM(Trusted Platform Module)は、情報セキュリティを確保するため、機密情報を保護するハードウエア(ICチップ)です。イ:SPF、ウ:UTM、エ:SIEMです。