叡智の三猿

〜森羅万象を「情報セキュリティ」で語る

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そのURL、本当に安全ですか? ― 知っておきたい短縮リンクの落とし穴

外回りが多い営業の仕事は、スマホのビジネスチャットやSNSを多く使うシーンがあります。

  • お客様からリンクが送られてくる
    • 「この資料をご確認ください」と商談後に送られてくるURL
    • 問い合わせフォームやアンケートのリンク
    • 「見積もり内容はこちら」と言われて届く外部サイトのURL
  • キャンペーン資料のURLが共有される
    • 代理店や取引先から送られてくる共同企画ページ
    • SNSで拡散してほしいと言われる特設サイト
    • 期間限定キャンペーンの申込ページ
  • 外部サイトに誘導される
    • 「ログインして確認してください」と案内されるページ
    • オンライン契約・電子署名サービスへのリンク
    • セミナー申込サイトやイベント登録ページ

そこでよく見かけるのが、短縮URL です。

短縮URLは、長いURLを、文字数制限のために短くするサービスです。

通常のURL(例えばホームーページのTOPに誘導)は、そこまで長くはありません。しかし、たとえばホームページのなかに「申込ページ」があり、そこに直で誘導すると

  • 会社トップ → サービス → 法人向け → キャンペーン → 申込ページ

のように階層が深くなります。その分URLが長くなります。

短縮URLを使うとー

https://~~~~~~~~

のような長いアドレスが、

https://〇〇.ly/abcd

のように短く表示されます。

短縮URLは、誰でも簡単につくれます。

  1. URL短縮サービスのサイトを開く
    例:bit.ly や TinyURL などのURL短縮サービスにアクセスします。
  2. 長いURLを貼り付ける
    短くしたい長いURLをコピーし、サービスの入力欄に貼り付けます。
  3. 「短縮」ボタンを押す
    ボタンをクリックすると、自動的に短いURLが生成されます。

短縮URLを使うと見た目がスッキリします。SNSのような短いメッセージでやり取りする営業現場では便利な機能です。

ただ、情報セキュリティの観点で見ると、短縮URLは、「どこに飛ぶのかが見ただけでは分からない」というリスクがあります。

その脆弱性を悪用する攻撃者は・・・

  • フィッシング詐欺サイト
  • ワンクリック詐欺ページ
  • 偽アカウントへの誘導
  • 不正アプリのインストール

への誘導を狙います。

攻撃者は悪いサイトへの誘導率を高めるため、公式アカウントを装った投稿や、お客様と類似する架空のアカウントから送るケースもあります。

営業職は外部との接点が多いため、攻撃者に狙われやすい立場です。

パソコンに比べるとスマホはー

  • URL全体が見えにくい
  • セキュリティ警告に気づきにくい
  • 急いでタップしがち

という特徴があります。

移動中、商談前、焦っているときほど誤ってクリックする危険は増すでしょう。

もし、偽のログイン画面にIDやパスワードを入力してしまうと、その情報が第三者に知られてしまう可能性があります。

  • あなたの会社アカウントに勝手にログインされる
  • 顧客情報を見られる・持ち出される
  • あなたになりすまして社内外にメッセージを送られる

といった二次被害につながるかもしれません。

さらに注意したいのが、スパムアプリケーションです。

スパムアプリケーションは、一見便利そうに見えるのに、

  • 勝手にメッセージを送信する
  • 連絡先情報にアクセスする
  • アカウント情報を取得する

といった動きをするアプリの総称です。

短縮URLを開いた先で

「このアプリを連携してください」
「ログインしてください」

と表示される場合があります。

そこをうっかり許可してしまうと、あなたのアカウントから

  • 取引先へ不審なURLが自動送信される
  • 社内チャットに怪しい投稿がされる

といった被害につながります。

「たった一度の入力」が、思わぬトラブルのきっかけになることがあります。

それは個人の問題ではなく、会社の信用問題に発展します。

専門的なIT知識は不要だと思いますが、最低限のセキュリティリテラシーは習慣化するのがいいと思います。

  1. 知らないURLはすぐ開かない
  2. 「急いで」「今すぐ」と煽られたら一度止まる
  3. 公式アカウントか確認する
  4. 少しでも違和感があれば社内に相談する

これだけでも、セキュリティリスクは大きく下がるでしょう。