叡智の三猿

〜森羅万象を「情報セキュリティ」で語る

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中学時代の同級生たちと昭和記念公園でお花見

昨日は、中学時代の同級生たちと集まりました。きっかけは、ドバイに住む同級生が一時帰国したことです。最近は関税や原油価格、中東情勢と、世界が慌ただしく動くなかでの帰国です。「元気してた?」のひと言はいつも以上の重みがあります。

同級生は全員還暦を迎えました。

会合は立川にあるホテルのビュッフェレストラン。テーブルには、思い思いに選んだ料理が並び、ビールや野菜料理、こんがり焼いたお肉と、色とりどりのプレートが賑やかです。大きな窓から光が差し込む明るいレストランで、話は尽きません。担任の話、文化祭の話、近況、定年後のこと——2時間はあっという間。

ただ、話題は自然と健康のことに及びます。この歳になると、何かしら一つや二つ、病気や手術の経験がないほうが珍しいのです。誰かが話し始めると、次々と出てきます。でも暗い雰囲気にはなりません。「いま、元気にここにいる」という事実が、場を明るくしてくれます。

ランチのあとは、昭和記念公園へ移動して、花見です。満開宣言が出た東京、陽当たり良好。青空の下、大きな桜の木を背に10人で写真を撮りました。とりあえず、生き生きとして、カメラに向かってピースをする。広い原っぱには家族連れや、カップルが思い思いに春を楽しんでいて、私たちもその景色の中に溶け込んでいました。

歩いていると、セグウェイが颯爽と走っているのが目に入りました。「楽しそう!乗れるのかな?」と誰かが言い出し、近くにいた若い係員に年齢制限を聞いてみると、「おおむね70歳までですが、公園を普通に歩けるようであれば越えても問題ありません!」とのこと。「わたしたち、まだ還暦だもん!」と皆で顔を見合わせて笑いました。

菜の花の黄色、ボケの紅白、そしてソメイヨシノのやわらかなピンク——春の色が重なり合う公園を、気づけばずいぶん歩いていました。スマホの万歩計を見ると、8000歩超えです。そして気づけば閉園時間ギリギリです。「出口まで戻れる?」と顔を見合わせ「結構歩いたね」と言いながら・・・でも誰も疲れた顔はしてなさそう。

ちなみに週1〜2日でも1日8000歩歩けば、毎日歩く人とほぼ同等に死亡リスクが低下することが京大らの研究で判明したという記事があります。これは年齢・性別を問わず効果があり、週数回の歩行習慣が健康維持に重要と示されてます。実際、花に囲まれた広い公園を歩くのは気持ちよい。chocoZAPのトレッドミルで、有酸素トレーニングでは味わえません。

ところで、花見シーズンは、サイバーセキュリティのリスクが高まる時期でもあります。その一つが「悪魔の双子(Evil Twin)攻撃」です。これは、攻撃者が公共の場で偽のWi-Fiアクセスポイントを設置し、正規のものに見せかけて接続させる手口です。一度つながれば、通信内容を盗み見られたり、IDやパスワードを抜き取られたりする危険があります。

ちなみに昭和記念公園には公衆Wi-Fiが設置されておらず(たぶん)、公園内の電波はかなり弱い状態でした。それでも皆、スマホはいじりまくっていました——花や景色、集合写真と、とにかく撮って撮って撮りまくる。ところがグループLINEに写真を送ろうとしても、電波が弱くてなかなか上手くいきません。「なんでこんなに電波が弱いの?」と言うと、「基地が近いからきっとジャミングしてるんだよ」と冗談で返す。

電波妨害(ジャミング)は軍事・セキュリティの現場では実際に使われる技術であり、特定エリアの通信を意図的に遮断することは現実に存在します。そして逆の発想が「悪魔の双子(Evil Twin)攻撃」です。電波を遮断するのではなく、偽のアクセスポイントで「繋がりやすい環境」を意図的に作り出し、そこへ誘い込む。花より写真に夢中なときほど、突然繋がったWi-Fiに飛びつく前に、接続先を確かめることが大切です。

ソーシャルエンジニアリングーー人の心理を巧みに利用した情報詐取のリスクも見逃せません。賑わうお花見スポットでは、見知らぬ人と会話が生まれることも珍しくありません。「写真撮りましょうか?」「どちらからいらしたんですか?」ーー悪意ある人物にとって、こうした場は格好の情報収集の場になり得ます。浮かれた気分のときは、判断力のガードが下がりやすいのです。

楽しい再会の余韻に浸りながら、そんなことをぼんやり考えていました。世界情勢が揺れるなかでも、60年来の仲間がこうして集まれることの有難さを改めて感じた一日でもありました。