叡智の三猿

〜森羅万象を「情報セキュリティ」で語る

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みんなが集まる場所にしかけた「わな」

ある日、動物たちがいつも水を飲みにくる場所に、肉食ハンターがこっそり罠をしかけました。動物はその場所で水を飲むと、病にかかってしまいます。それを見た、肉食ハンターは動物を攻撃します。

実はこれ、インターネットの世界でも似たような攻撃方法があります。

ターゲットとするユーザーがよく使う「Webサイト」に罠を仕込んで、そこに来る人たちを狙う手口です。

この攻撃の名前はなんでしょう?

砂漠のオアシス
水飲み場攻撃
フィッシング詐欺





答え:イ
砂漠にあるオアシスには、動物にとって憩いの場所です。そんなオアシスに寄ってくる草食動物を待ち伏せて仕留めようとするのが、チーターなどの肉食動物です。

そこで「砂漠の中で喉が渇いた旅人が、オアシスを探して歩いているところ」を想像してみましょう。やっと見つけた水飲み場に急いで行くと、実はそこに悪い人が隠れていました。

これが「水飲み場型攻撃」というものです。悪い人たちは、みんながよく行くウェブサイト(オアシス)を見つけて、そこにこっそり罠を仕掛けます。大好きなゲームサイトやアニメのサイトなどは、オアシスですね。

そして、そのサイトに訪れたユーザーがウイルスに感染するよう、不正な JavaScriptコードを追加するような「わな」を仕掛けます。実際にユーザーがそのサイトを閲覧したら、自動的にマルウェアのダウンロードが実行されるようにするなどです。

水飲み場攻撃の被害を受けないため、Webサイトに訪問するユーザーが行うべき対策としては、次の留意が必要です。

  1. セキュリティ対策ソフトを導入しましょう。既に導入しているのであれば、最新版にアップデートするようにしましょう。
  2. OSやソフトウェアを常に最新版にしましょう。水飲み場攻撃で使用されるマルウェアは、OSやアプリケーションの脆弱性を突いて攻撃を仕掛けます。
  3. 重要なデータの暗号化やバックアップをしておきましょう。暗号化やバックアップをすることで、被害が少なくなる可能性が高くなります。

「水飲み場攻撃」は、政府機関や金融機関など、標的を特定するのが特徴です。このような標的を特定する攻撃を全般では、「標的型攻撃」と呼びます。

標的型攻撃の反対が無差別型攻撃です。無差別型攻撃は、広範囲なターゲットに「わな」をしかけ、ひっかかったユーザーから個人情報などの機密情報を盗む手法を指します。

無差別型攻撃として、有名なものに「フィッシング詐欺」があります。攻撃者は実在する企業やサービスになりすまし、本物に似せたメールをユーザーに送ります。引っかかったユーザーは、偽サイトに誘導され、アカウントとパスワード、クレジットカード番号の情報などを入力します。そこから、攻撃者は情報を盗み取ります。