会社にとってサイバー攻撃者は、大事している機密情報を奪う怖い存在です。でも、あえてサイバー攻撃者に「あま〜い罠」を仕掛けて、おびき寄せ、攻撃者の行動を観察する罠があります。この罠の名前はなんでしょうか?
| ア | ハニーポット |
| イ | ハニートラップ |
| ウ | ハニーハント |

そんなハニーポットは、情報セキュリティの言葉にも使われてます。
ハニーポットは、サイバー攻撃者の手口を確認するため、あえて脆弱なシステムをおとりとして用意することで、そこに不正侵入者をおびき寄せる手法です。
たとえば、金融機関が本物と見分けがつかないログインページを脆弱な状態で設置します。攻撃者がそこにマルウェアを仕掛けても、実際の顧客にはアクセスできない仕組みです。ハニーポット上での不審な挙動を観察すれば、結果として顧客をサイバー攻撃から守る手立てを考えることにつながります。

ハニーポットで偽装したシステムを構築することは、サイバー攻撃者を陥れるのに一定の役に立ちます。
ただ、単にハニーポットを設置しただけでは、組織の機密情報を守ることはできません。重要なのはハニーポットに記録されたログデータを解析することです。ログデータの収集、整理、加工、分析を通じて、攻撃者の隠れたパターンや傾向、関係性を発見し、有益な情報や知見を導きます。
ところで、もしも攻撃者が魅力的な人物で、ハニートラップを仕掛けてきたら、わたし達は機密情報を防御できるのでしょうか!? コンピュータシステムは、技術的な脆弱性対策によって、安全性を高めることが出来ますが、残念ながら人間の頭のなかの脆弱性は解消できません。ハニートラップなどの手法は、人間の感情や判断を意図的に操作し、機密情報を引き出す高度な攻撃なのです。
人間の頭の脆弱性を解消する唯一の手段は学習です。継続的な学習と意識向上は、情報セキュリティ文化の基盤です。
くれぐれも、ハニートラップに引っかかって、組織の機密情報をうっかり漏らさないようにしましょう!