明治神宮には、「清正の井戸(清正井)」というパワースポットがあります。
清正の井戸は、戦国武将の加藤清正が掘ったとされます。
加藤清正は豊臣秀吉に仕えました。柴田勝家と信長の跡継ぎを決めることとなった「賤ヶ岳の合戦」で武功を立てたことで名をはせました。秀吉の死後、関ヶ原の戦いでは石田三成と対立し、徳川家康側に付きますが、秀吉の恩を忘れず、豊臣秀頼と徳川家康の会見を斡旋しました。
加藤清正の名前はよく知られてます。でも、大河ドラマの主人公になったことは無いと思います。大河ドラマでは、戦国時代を描くことが多いので、そろそろ取り上げてもいい人物ではないかと思います。
その意味では、石田三成も同じですね。石田三成は清正よりも有名です。「天地人」のように極めて主人公に近い立場で、登場したりしてますが、完全な主人公にはなってないはずです。
「清正の井戸」は、都内有数の名湧水です。明治神宮の涵養力によって、毎分平均60リットルの水量があり、水温は四季を通じて15℃程度と一定し、湧水は一年中絶えることはありません。
明治神宮にいくつかあるパワースポットのなかでも、いちばん有名なパワースポットです。狭い坂を下って、井戸にたどり着くのですが、よく知られているのでしょう。かなりの行列でした。外国人観光客も多く、井戸まで20分くらい待ちました。
「清正の井戸」の写真をスマホの待ち受けにすると、運気や金運のに効果があると言われています。
わたしも当然、待ち受けにしました!
パワースポットとはいいつつ、もちろんそこには、科学的な効果をもたらすエネルギーはないでしょう。
でも、「ここに来ると運気が上がる!」と、思えることで、「プラシーボ効果」があるはずです。プラシーボ効果は、薬のような効果がなくても、アタマのなかで「効く」と信じることで、身体や心に良い影響が出る現象です。
わたしはいまの仕事がピーク気味で、結構、心身が疲れていたりもするのですが、よい「運気」をありがたく、頂くこととします。
加藤清正のよく知られる名言にー
「上一人の気持ちは、下万人に通ずる」
というのがあります。
組織のリーダーなど、上に立つ者の心構えや態度が、下にいる多くの人々に影響を与えるという意味です。
いい意味でも悪い意味でも、リーダーの気持ちは、メンバーに伝播します。熱意をもって、仕事に取り組むリーダーの下であれば、メンバーも仕事に熱が入るのは、自然なことです。
一方、責任感が低く、業務の関心も低いリーダーの下だと、組織は腐っていきます。
社員の勤怠はいい加減になり、出退勤の打刻をごまかしても、誰も何も言わない雰囲気になるでしょう。セクハラやパワハラが、軽視され、放置され、何の対策もされず、結局、社員の離職が増加していくでしょう。
内部不正による情報セキュリティ事故も増えるでしょう。
印刷された顧客リストを机に置いたまま、離席する光景が日常化し、いつのまにか情報が盗まれ、悪用される可能性が高くなります。
組織が「顧客情報の漏えい」などのインシデントを起こすことはよくあります。重大事故に於いて、関与する組織はひとつではありません。顧客情報であれば、情報を収集する営業やマーケティング部門、情報を活用するサポート部門、情報を管理する事務組織、顧客管理システム(CRM)を担う情報システムなど、複数の組織が関連します。
そのとき、多くの組織のリーダーは、メンバーの業務の仕方に問題があると指摘します。そのため「メンバーの教育を徹底しよう!」とか、インシデントを起こさないための「仕組み化」を作ることを議論します。
しかし、メンバーの教育や「仕組み化」を構築するよりも、先ずやるべきは、「リーダー自らの責任」を問うべきです。
「上一人の気持ちは、下万人に通ずる」という加藤清正の言葉通りす。組織の風土は、上に立つリーダーが作るものだからです。
- 倫理的責任:不正を見逃していた、黙認していたことに関わるリーダーの責任は重大です。
- 信頼回復:リーダーが責任を取らなければ、外からの信頼は回復しません。組織内部の士気も回復しません。
- 再発防止:不正の根本原因は、リーダーの姿勢にあることが多いのです。リーダーの責任を問うことなく、再発防止のシステムを構築しても、根本解決にはつながりません。
それを前提として、メンバーの教育やシステムを整えることが、腐った組織を再生するための本当のスタートになるのでしょう。