俳句をChatGPTに読み込ませ、自動生成の俳画にしてもらいました。一見、いい感じの絵に仕上がってますが、ベースの配置が異様です。このランナーはどこからどこに向かっているんだろう??。「塁」の字が「里」になっているように見えます。
不正のトライアングル
「人はなぜ不正を働くのでしょうか?」・・・この疑問に対し、よく取り上げられるのが「不正のトライアングル」です。これは米国の犯罪研究者であるドナルド・クレッシーの提唱によるものです。そこでは、サラリーマンなど、組織に属する社員が内部情報を盗むなどの不正が行われる条件は、「機会」「動機」「正当化」の3つの要因がそろった時に発生するとされてます。
「動機」はプレッシャーとの関係が深く、不正を犯す必要性を指しています。たとえば、多額の借金を抱えた社員が、必要に迫られて不正行為を働いてお金を得ようとする心です。
「機会」は不正が発生する可能性のある状況を指しています。たとえば、金になりそうな設計図が簡単に手に届くところにあれば、それを盗み、ライバル会社に渡してお金を得ようとする心です。
「正当化」は不正行為を良しとする志向を指しています。たとえば、長年、忠誠を尽くして働いた会社から突然、「首」を宣告されたら!? 機密情報を持ち出す罪悪感は、薄れそうです。不正行為を会社に責任転換する心です。
ところで、今年のゴールデンウイークは、数回のプロ野球観戦を計画してます(全部、晴れたらいいな)。今日は昼から、横浜スタジアムで、ベイスターズとカープの試合を観戦します。
マツダではいい感じだったカープですが、東京に遠征し、一昨日、昨日とベイスターズに連敗してます。今日の三連敗は免れたい・・・。
野球には、盗塁、隠し玉、振り逃げ、など、なぜか「不正行為」を暗示される単語のオンパレードです。野球を情報に置き換えると、「情報を盗む」「情報を隠す」「情報を持ち逃げする」・・・と、やることなすことすべてが重大インシデントにあたる不正行為です。
野球のルールで、サイン盗みは反則とされます。いっぽう、同じ「盗む」でも盗塁は「正当化」されてます。
野球観戦の面白さは、厳格なルールがあるものの、その内側で相手の隙を突くところにあると思います。
野球は相手の脆弱性を利用した一種のソーシャルエンジニアリングです。静と動が交差するなか、不正な攻撃の裏にあるスリリングさ、緊張感があります。あらゆるスポーツに於いて、フェアプレーは重要なふるまいですが、フェアとアンフェアの境界線は実は曖昧だったりします。
豪快なホームランは確かに野球に於いて魅力的です。でも、四球で出たランナーが盗塁し、送りバントで塁を進めていく。投手は打たれた気がしていないのに、一塁、二塁、三塁がいつの間にか埋まっている状況・・・これが一番面白いと感じます。
カープならワクワクしますし、敵ならハラハラです。
守る側も、状況に応じたとっさの防御策をします。
もし、一塁にランナーがいる状況で、次の打者の送りバントが小フライになると、ランナーはスタートできません。
その状況を利用して、守る方はわざとワンバウンドで捕球し、ダブルプレーを狙いにいきます。
今日の試合、小園や代走で出るかもしれない羽月は、先発バウアーの隙をついて塁を盗む機会を得られるでしょうか!?
それとも、今季ホークスからベイスターズに移籍した三森に塁を盗む機会を奪われるのでしょうか!?
【後記…】