同僚4人で東京ドームに行きました。巨人 vs 広島戦です。
バックネット裏の高台から望む席です。値段もお手頃で、球場全体を見渡せるのが魅力的な場所です。
試合は延長までもつれた好ゲームですが、最後は、栗林が丸にサヨナラホームランを打たれて終わるという、カープファンにとっては、最悪の結果となりました。
最後は社交性を発揮してバイバイしました。
「いい試合だったね!また、行きましょう!」
東京ドームのキャッシュレスについて書きます。
東京ドームのなかは完全キャッシュレスとなっています。現金が使えない仕組みです。
はじめて、これを知ったときはびっくりしました。
如何にもキャッシュレス化されてそうな球場の「みずほPayPayドーム(福岡)」でも現金は使えたはずです。
キャッシュレスだと困る利用客がどの程度いるかは分からないのですが「現金こそ安全・安心」と、考えている人は戸惑うでしょう。
キャッシュレスにより、店舗側は現金の管理が不要になるのがメリットです。現金を取扱うことによるミスや手間が減るので作業効率が向上します。
また、利用客にとっても、キャッシュレスによって支払い処理がスムーズに行われます。野球観戦は、回と回の僅かな合間に店舗を利用する傾向があるはずです。そのため、どうしても行列ができやすくなります。キャッシュレスだと、全体の待ち時間が短縮されます。客は商品を購入したらいち早く試合観戦に戻れます。
ですので、結果としてキャッシュレスは、顧客満足度が向上する仕組みだと思います。
ただ、球場内の売り子さんとのやり取りは、デバイスを手渡しして決済するより、現金の方が安心できそうです。
キャッシュレスのなかでも、物理的なカードを使わず、スマートフォンひとつで決済できる「スマホ決済」が主流になりつつあります。
スマホ決済には、タッチ決済とQRコード決済があります。
タッチ決済(非接触型IC決済)は、無線通信技術を利用した決済方法です。iPhoneなら「Apple Pay」、Androidなら「Google Pay」の決済アプリを使用します。これらの決済アプリに、クレジットカードや交通系IC(SuicaやPASMOなど)などの電子マネーを登録するとタッチ決済ができるようになります。
アプリにクレジットカードの情報を登録することで、情報漏えいを気にする人もいると思います。ただ、取引に際しては実際のカード情報が使用されず、一時的なトークンが生成されます。トークンを取引に使うことで、カード情報の流出リスクが低減されてます。
もちろん、通信も暗号化されてますので、データの盗聴による改ざんも困難です。
QRコード決済は、文字通りQRコードを読み込んで決済を行うサービスです。PayPayなどの専用アプリをスマホにダウンロードし、設定すると利用できます。クレジットカードやタッチ決済と違い読取専用端末が不要です。
これにより、多くの店舗でQRコード決済の導入がすすみました。
わたしはほぼ毎日、会社近くのキッチンカーでランチを買ってますが、利用客は現金よりもQRコード決済の方が多い印象があります。
ただ、QRコード決済は普及が進んでますが、タッチ決済に比べると、情報セキュリティの弱点があります。
特に店舗側にとってリスクになりやすいのが「ステッカー詐欺」と呼ばれる不正です。
これは、悪意のある第三者が、正規のQRコードのうえに、自分のアカウントにリンクする偽のQRコードをはります。利用者が偽のQRコードをスキャンすると、支払いが第三者のアカウントに送金されます。
利用者は店への支払いが正しく行われたと思い込んでますが、誤りです。そもそも、QRコードは白と黒の四角い模様です。いくら見ても、正規のものと偽のものを区別することは出来ません。
不自然にQRコードが貼られていたら、QRコードの下に別なQRコードがあるように見えるかもしれません。ただ、だからといって、それが詐欺だと判断する決定打にもなりません。
ステッカー詐欺は、ターゲットを偽のサイトに誘導する点で、その手段はフィッシング詐欺の類型と捉えることも出来ます。
ただ、一般的にフィッシング詐欺は、ターゲットの個人情報を搾取して悪用することが目的ですが、ステッカー詐欺は、ターゲットの電子マネーを攻撃者に送金させます。
フィッシング詐欺にしてもステッカー詐欺にしても、シンプルな手法で相手を騙すことに変わりがありません。
ネットは便利ですが、気が抜けないので、疲れてきますね。