日本列島のまわりは、4つのプレートがぶつかりあっています。
- 北米プレート
- ユーラシアプレート
- 太平洋プレート
- フィリピン海プレート
これらのプレートが相互に押し合い、沈み込むことで地震が発生します。特に日本海溝や南海トラフなどの沈み込み帯は、大規模な地震の震源となりやすい場所です。
日本の周囲には複数の沈み込み帯があります。沈み込み帯では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むことで、巨大なストレスが蓄積され、これが解放されるときに地震が発生します。さらに、これに伴う海底の地形の変化により、津波を誘発します。
また、日本は火山が多くあります。火山活動はマグマの移動に伴う地下の圧力変化を引き起こし、地震を誘発します。
日本を代表する山ーー富士山も活火山です。記録上、富士山は過去に10回の噴火を起こしてます。最も有名なのは1707年(江戸時代)の宝永噴火です。
富士参詣の登山口でもあった、富士山東麓の須走村(静岡県小山町)の被害は甚大であった。降ってきた鞠ほどの火山岩塊は内に火気をふくみ、浅間神社の神主小野家をはじめ、通りに面した町並みのうち37軒が焼失した。焼失を免れた残り39軒も、27日までに降った3mを越す火山灰の重みと度重なる震動により、すべて倒壊した。住民は着の身着のままで避難し、須走村は、まったくのゴーストタウンと化してしまった。
~過去の災害に学ぶ(第11回)宝永4年(1707)富士山噴火(広報 ぼうさい No.37/内閣府)
この噴火は、火山灰が江戸(現在の東京)にも降り積もるほどの規模だったとのことです。
地震や津波は自然災害ですので、これを回避することは出来ません。
日本では、災害は起きるという前提にたった対策をしてます。日本の建築基準法は地震に強い構造を求めてます。特に学校や病院などの重要施設は、厳格な耐震基準に従って建設されています。
また、人的な対策として、地震や津波の早期警報システムが整備されてます。緊急地震速報や津波警報が発令されることで、人々が迅速に避難行動をとることができます。
多くの事業所では、地震に対する避難訓練を行うことで、万が一の場合に備えてます。学校教育に於いても、幼稚園から高校まで、防災訓練が行われています。
総体的にみて、日本は自然災害に対するリスクマネジメントが非常に高い水準で行われていると思います。
「日本人は保守的だ。」という意見をよく見ます。
実際、政治の世界でも「保守」と呼ばれる政党と、「リベラル」の政党が拮抗することはなく、イメージとしては国民の7割は保守という感じがします。
お隣の韓国は、保守とリベラルの力関係は拮抗してます。
リベラル系の政党は、北朝鮮との交流を通じて平和を達成するいわゆる「太陽政策」と呼ばれる立場をとってます。それに対して、保守系政党は、アメリカとの同盟を軸としして、北朝鮮を敵対国家とみなし、圧力をかける立場をとってます。
保守とリベラルの勢力が拮抗しているので、政権交代がしばしばおきます。
政治の世界だけではありません。
日本の大企業は世界的には衰退しているのですが、衰退しつつも、それにとって変わることがあまりありません。
わたしは、日本人が保守的と言われるのは、日本の置かれた地理的な状況が大きく影響しているのかな!?と、思ってます。
大規模な自然災害は予期せぬときに発生し、強制的にわたし達の生活に変化を与えます。ですので、日常生活に於いては、いまを守ることに懸命になる志向が芽生えても不思議ではありません。
「変化を受け入れることで、多くのチャンスが生まれる可能性がある。」ーーこれは正論です。ただ、そのように考えられる人は、自分の能力に相応の自信がある人でもあります。
逆に「いま、住んでいる家に明日は住めなくなるかもしれない。」「いま、着ている綺麗な服は、明日はぼろきれになり、今日は満足な食事ができるかを考える日々が続くかもしれない。」ーーそう言われたら、どんな気分になるでしょうか!?
わたし達は、自己実現という高い欲求を抱きつつも、実は足元にある暮らしの安全や生理的な欲求さえも、満たされないリスクに覆われてます。
グローバルな流れを捉えておくことはもちろん重要です。「グローバルスタンダード」と呼ばれる価値基準は、異なる国や地域間で共通して適用されるものです。
情報セキュリティの分野であれば、ISO/IEC 27001という、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格があります。この規格は、情報セキュリティのリスクを管理し、組織の情報資産を保護するためのフレームワークを提供します。
ただ、日本は日本の置かれた状況があります。グローバルスタンダードを適用するには、そのまま適用するのではなく、慎重な調整が必要だと思うのです。