「ソンジェ背負って走れ」と、パラレルワールド

2024年は韓国ドラマの当たり年かもしれません。「私の夫と結婚して」以後、「ドクタースランプ」「涙の女王」と、断絶なく話題作が続いてます。

先日最終話が放映された「ソンジェ背負って走れ」は、現時点で、わたしの中の2024年最高傑作ドラマです。

ドラマを通じて、妻はピョン・ウソクの虜になりました。

妻曰くー

いま時点では、チャ・ウヌを抜いてるかもしれない！

とのことです。

ただ、妻の評価は役柄によるところも大きい気がします。

というのは、以前みた「力の強い女カン・ナムスン」には、準主役で、ピョン・ウソクは出演してました。あのドラマではまったく惹かれた様子はありませんでした。

わたしは、ピョン・ウソクとキム・ヘユンのカップルの身長差が面白いと思いました。

あと、ピョン・ウソクが劇中で歌うOSTも評判通り良かったのですが、10CMの個性ある柔らかなボーカルが好きで、楽しく癒される時間を過ごせました。

なお、ピョン・ウソクが歌う「Star」がフルで聴けるのは、５日発売のこのCDだけのようです。わたしは予約買いしました。到着が楽しみです！！

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事故に遭い、自力で歩くことが出来ず、人生の希望を失ったイム・ソル（キム・ヘユン）は、ラジオでバンドのボーカリスト、リュ・ソンジェ（ピョン・ウソク）の言葉に救われます。

ソルはソンジェの熱狂的なファンになります。

2022年の最後、ソルはソンジェと偶然会いますが、その数時間後に、ソンジェの転落による死亡を知ります。

ソルは、運命に導かれるようにソンジェが生きている2008年にタイムスリップします。ソルは交通事故に遭う前。足腰はぴんぴんしてます。

過去に戻ったソルは、自分を守ってくれたのはソンジェであることを知り、自分が原因でソルの身に危険が及んだことを知ります。

そこから、ソルは信念をもって、時空を行き来しながらソンジェを救おうとします。

ふたりは人生をやり直して、共にハッピーになれるのでしょうか！？

パラレルワールドとよく言います。

私たちが住んでいる世界と異なる別な世界が存在する概念です。パラレルワールドは「ソンジェ背負って走れ」でもフィクションとして、描かれてますが、量子論を紐解くと、現実に存在する可能性があります。

原子より小さなミクロの世界では、粒子は波のような性質をあわせ持ちます。「重ね合わせ」と呼ばれる複数の状態があることを意味します。これは下図の波動関数としてイメージできます。

「重ね合わせ」として、あらゆる状態にある粒子ですが、私たちが観測を行うと、波動関数の収縮がおき、一つの状態に決まります。

これは不思議なことです。

そもそも、粒子は空間中に存在する実体で、波は空間を伝わる現象です。ミクロより大きな私たちの住む世界では、両者の概念は別物です。

この不思議な現象を分かりやすく解釈させる仮説が、パラレルワールドです。

パラレルワールドは、観測によって宇宙全体が分岐し、すべての可能な結果が実現する異なる「世界」が生じると考えます。

粒子がある場所にある世界と、ない場所の世界が同時に存在します。それぞれが独立して展開していくという考え方です。

宇宙には無数のパラレルワールドが存在します。それぞれの世界で異なる現実が展開されると考えます。

もし、パラレルワールドが存在するなら、宇宙には、車椅子のソルと転落死したソンジェの世界が存在し、車椅子のソルとボーカリストとして輝き続けるソンジェの世界も存在し、足腰がピンピンしてるソルと、転落死したソンジェの世界も存在し、足腰がピンピンしてるソルと、ボーカリストとして輝き続けるソンジェの世界も存在します。

なんとも魅惑的な宇宙ですが、証明は難しそうです。私たちはいま見てる世界が全てであり、それとは異なる世界をこの目で直接確認することは出来ません。

トンデモナイと思われた学説が真実であることもあります。

地球と宇宙の関係は、古代ギリシャの天文学者プトレマイオスが唱えた天動説から、１７世紀のガリレオ・ガリレイによる観測による地動説へと、長い時間をかけて、移行してます。