認証と認可は、情報セキュリティ、アクセス制御に関連する重要な概念です。
「認証(Authentication)」は、ユーザーが自分自身であることを確認するプロセスです。通常、ユーザー名とパスワード、生体認証(指紋や顔認識など)、セキュリティトークンなどが使用されます。これにより、システムはユーザーの正当性を確認し、システムやデータへのアクセスを許可します。
一方、「認可(Authorization)」は、認証されたユーザーが特定のリソースや機能にアクセスする権限を持っているかどうかを定義するプロセスです。認可は、ユーザーがアクセスできるデータやシステムの特定の部分を制御します。例えば、システム管理者は全ての機能にアクセスできるが、一般ユーザーは限られた機能しか利用できないような設定が認可の例です。
要するに、認証はユーザーの正当性を確認し、認可はユーザーがどのリソースや機能にアクセスできるかを管理します。これらのプロセスは情報セキュリティを強化し、不正なアクセスからシステムやデータを保護するための重要な手段となります。
また、認証と認可に加え、課金(Accounting)という、ユーザ情報を収集し、ログに記録するセキュリティ機能を含め、AAA プロトコルと呼びます。
RADIUSやDIAMETERが提供するAAAフレームワークの構成要素は、認証(Authentication)及び認可(Authorization)の他にどれか。
~「情報セキュリティスペシャリスト・平成28年秋期」より
ア | Accounting |
イ | Activation |
ウ | Audit | エ | Augmented Reality |
答え:ア
AAAは、利用者が情報システムを使用する際に重要となる3つの機能、「Authentication(認証)」、「Authorization(認可)」、「Accounting(課金)」の頭文字を組み合わせた言葉です。