昨日から妻の実家のある福岡にいます。
今回の旅行の目的は大分にある義父のお墓を移動(改葬)する手続きです。
博多といえばやはりラーメンです。博多に到着早々、人気店の「博多一双」で食べました。
人気店だけあって、味はもちろん美味しい。ただ、このお店のいちばんの特徴はラーメン店にしてはモダンな店構えと、活気がみなぎる店内の雰囲気だと思いました。
博多駅からのアクセスがいいので、近くに来たら、是非、寄ってみることをお勧めします。
その後、みずほPayPayドームで開催されているセ・パ交流戦(ホークス vs カープ)を観戦しました。
モイネロと大瀬良による1対1の投手戦が続く好ゲームでしたが、結果的にはカープは負けました。
モイネロを打てないのは、仕方ないと思います。すごいピッチャーなので・・・。
ただ、初回の坂倉の打球ポロリは、駄目です。それがきっかけで、相手に1点取られたので・・・。
新井監督の采配は、基本的には冴えていると思うのですが、坂倉の使い方はどうも迷走しているようです。
当初はキャッチャー専属でいくことを表明しながら、結局は、キャッチャーとファーストで併用してます。佐々岡監督のときは、ファーストがメインだったので、守備の負担だけが増したように見えます。バッティングも低迷から抜け出せないでいます。
ソフトバンクとの3連戦・・・せめて1勝はして欲しいな。
ところで、過去のセ・パ交流戦の対戦成績をみると、パ・リーグが、セ・リーグを圧倒してます。
年 | セ・リーグ | パ・リーグ | ||||
2005 | 104 | 勝 | 7 | 分 | 105 | 勝 |
2006 | 107 | 勝 | 1 | 分 | 108 | 勝 |
2007 | 66 | 勝 | 4 | 分 | 74 | 勝 |
2008 | 71 | 勝 | 0 | 分 | 73 | 勝 |
2009 | 70 | 勝 | 7 | 分 | 67 | 勝 |
2010 | 59 | 勝 | 4 | 分 | 81 | 勝 |
2011 | 57 | 勝 | 9 | 分 | 78 | 勝 |
2012 | 66 | 勝 | 11 | 分 | 67 | 勝 |
2013 | 60 | 勝 | 4 | 分 | 80 | 勝 |
2014 | 70 | 勝 | 3 | 分 | 71 | 勝 |
2015 | 44 | 勝 | 3 | 分 | 61 | 勝 |
2016 | 47 | 勝 | 1 | 分 | 60 | 勝 |
2017 | 51 | 勝 | 1 | 分 | 56 | 勝 |
2018 | 48 | 勝 | 1 | 分 | 59 | 勝 |
2019 | 46 | 勝 | 4 | 分 | 58 | 勝 |
2020 | 中止 | |||||
2021 | 49 | 勝 | 11 | 分 | 48 | 勝 |
2022 | 55 | 勝 | 0 | 分 | 53 | 勝 |
2023 | 52 | 勝 | 2 | 分 | 54 | 勝 |
合計 | 1122 | 勝 | 73 | 分 | 1253 | 勝 |
かって、「人気のセ、実力のパ」と言われてました。
これは、オールスター戦でよく言われていた言葉です。
巨人戦をメインとしてテレビ中継されるセ・リーグに比べ、パ・リーグがマスメディアに取り上げられる機会はあまりありません。
オールスターは、パ・リーグがテレビ中継される希少なイベントのため、パ・リーグの選手はハッスルして、勝つことが多い事象から「人気のセ、実力のパ」と言われる所以です。
セ・リーグとパ・リーグは、細かなルールの違いはあるものの、基本的には同じ日本のプロ野球球団の組織体です。ドラフト制度もあるので、個々の選手の力量は、リーグによる差異はないと思ってます。
しかし、セ・リーグとパ・リーグのビジネスのスキームは、過去から現在まで大きな違いがあります。
基本、セ・リーグは巨人という圧倒的に強いブランドがあります。そこに他の球団がぶら下がっている構造です。そのぶら下がっている球団の序列第一位は、阪神で、第二位は中日です。セ・リーグは、東京、大阪、名古屋の三大都市圏に球団が集中してます。
強いブランドに群がる構造は、伝統的な日本企業が築いたビジネス形態でもあります。
わたしが新卒で入った会社は、国民の認知度が高く、日本のいろんなところに事業場がありました。そのなかで、大きな事業場は、町自体にその会社名がつけらてます。
町周辺には、その会社のサプライチェーン上にある会社が集まってます。そして、サプライチェーンの会社の社員を相手にした飲食店や雑貨屋が存在し、一種の企業城下町が形成されてます。
セ・リーグは企業城下町と同じ匂いがします。
パ・リーグは違います。
パ・リーグは、巨人のようなひとつの球団を強いブランド化するような方策をとってません。各球団が、Win-Winになるような取り組みをしてました。
- 福岡や宮城、北海道などの地方拠点に球団を構え、地方の観客を呼び込む。
- DH制を採用することで、ゲームとしてのエンタテイメント性を高め、ファンを喜ばせる。
- ドーム球場を増やすことで、雨による中止リスクを軽減し、観客が安定して試合観戦を楽しめるようにする。
Win-Winは、スティーブン・R・コヴィー博士による「7つの習慣」で有名になった言葉です。
Win-Winのパラダイムは、人生を競争の場ではなく協力の場ととらえる。
完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ] 価格:2420円 |
各球団が、Win-Winになる取り組みをしたことで、球団の組織力が増したのかもしれません。
それがセ・パ交流戦の戦績に現れているとするなら、興味深いです。
社会は相互依存の関係です。先々を考えると、勝ち負けよりも、どちらも勝者になるようなストーリーを描くことが重要です。