昨日は今季の公式戦、初観戦(ベイスターズ vs カープ)でした。
試合前のセレモニーでは、「帰ってきた あぶない刑事」の番宣を兼ね、舘ひろしと柴田恭兵が登場しました。もう、イケオジ以上ともいえる世代のふたりですが、体型が変わらないように見えます。相変わらずのカッコよさを感じました。
試合は延長12回5時間を超える熱戦でした。どっちに転んでもおかしくない試合でした。最後は6ー9でカープの勝利!!ベイスターズに連勝しました。
わたし的には、9回裏にベイスターズが1塁、2塁のサヨナラのチャンスを掴んだのですが、1塁の宮崎選手に代走を出したのが気になりました。延長戦の可能性を考えるなら、あの場面で宮崎交代させる必要はなかったと思います。
延長戦の陣容、ベイスターズは打線の核がすっかり抜け落ちてました。いっぽう、カープはスターティングメンバーを保っていました。結果論ですが、そこが勝負のあやだったと思います。
わたしはカープファンですが、5年ぶりに古巣のベイスターズに戻った筒香選手にはやはり注目しました。
日本球界に復帰した初戦では、華々しい活躍をしましたが、いまは2割を少し超える打率です。ただ、昨日の試合では2安打を放ち、一定の存在感を出しました。
筒香選手はメジャーに挑戦するも、なかなか結果が出ず、かといって「日本に復帰するモチベーションも今一つ上がらなかった」という状態だったことを入団会見で話してました。
そして、古巣であるベイスターズに戻った理由として「ベイスターズの皆さまが25番を空けてずっと待っていただいた。感謝しても足りない喜びがある」と語ってます。
筒香選手の行動は、同じくメジャーに挑戦し、思うような結果を残せず、日本球界に復帰したカープの秋山選手に重なってみえます。
秋山選手は3年ぶりに日本球界に復帰しました。ただ、選択した球団は古巣のライオンズではなく、カープでした。
2年前のカープへの入団会見で、カープを選択した理由を聞かれた際、秋山選手はこう言いました。
「鈴木球団本部長から、2000 安打という言葉が出てきたことを、うれしく思った」
- メジャーへの挑戦を5年かけて、日本球界に戻った筒香選手と、3年で戻った秋山選手。
- 古巣であるベイスターズに戻った筒香選手と、リーグが異なるカープに戻った秋山選手。
- 25番を空けたことに感謝する筒香選手と、2000本安打の言葉が出たことが選択の理由となった秋山選手。
日本球界で圧倒的な存在感を出し、メジャーに挑戦するも、思うような結果を残せず、日本球界に戻ったという状況は、筒香選手と秋山選手も似てます。
しかし、自分の置かれた状況に対する両者の行動特性が異なってることが興味深いです。
人間の脳に於ける左右両半球は、異なる役割を果たすことが知られています。左脳は言語処理や論理的思考、数値処理などの分析的な機能に関与し、一般に「理性」と関連付けられます。一方、右脳は空間認識や感情処理、直感的な思考などの総合的な機能に関与し、一般に「感情」と関連付けられます。
「感情と理性」は、脳の両半球が協力して働くことでバランスが取れます。協調することでより良い判断や行動を促進します。
わたしの印象は、筒香選手の選択は、感情6割、理性4割で、秋山選手の選択は、感情4割、理性6割といったところです。
感情と理性のバランスの違いは、性格の違いに現れるんでしょう。
会社を一種の人間と見なしても、感情と理性のバランスが大切です。
ヒト、モノ、カネに次ぐ、第四の経営資源といわれる「情報」についてです。
どんな会社も「情報」ーーとりわけ、もっとも重要な情報資産である「顧客情報」は、どの部門も積極的に活用したいと考えてます。
たとえば、顧客を囲い込みするためのマーケティング戦略として、ロイヤリティプログラムがあります。
顧客ロイヤリティとは、顧客に対して、自社ブランドへの愛着を抱かせることです。顧客ロイヤリティを高めることで、繰り返し自社の商品や、サービスを購入し続けることが期待できます。また、SNS等を通じて、他の人に自社ブランドを推薦することもあります。
顧客ロイヤリティの高い顧客は、キャンペーンだけで誘導される一時的な客とは異なります。
長期にわたってその会社との関係を維持し続けます。
ロイヤリティプログラムは、会社が持続的な成長を達成するうえで、非常に需要な取り組みです。
ロイヤリティを測る指標として、顧客生涯価値(CLV)がよく知られてます。これは、ある顧客が、生涯にわたって企業にもたらす総利益を算出することで、ロイヤリティの高い顧客の価値を評価する活動です。
会社が顧客情報を積極的に活用したいと思うのは、いわば会社の「感情」ーー右脳といえます。
しかし、会社が感情に任せて、顧客情報を自由に活用すると、知らぬ間に外部に流出する危険が高まります。いちど、顧客情報を流出させてしまった会社が、どんな痛い目に合うかは、日々のニュースを見れば一目瞭然です。
会社が顧客情報を収集し、利用するにあたっては、個人情報保護法や、GDPRなどの法規制を遵守する必要があります。適切な顧客データ管理と、機密性を維持するためのセキュリティ対策を講じることが不可欠です。
法令順守や、情報セキュリティ対策は、会社の「理性」ーー左脳で賄われてます。
会社は頭の片方で、情報活用を考え、もう片方で、情報セキュリティ対策を強化するーー頭脳の両半球が協力して働くことで、バランスが取れます。