次世代AIと呼ばれる ChatGPT(チャットGPT)が何かと話題になってます。質問を投げかけると、あたかも賢者が答えているかのような自然で深い回答を自動で生成するのが、衝撃的です。
今から10年前の2013年「THE FUTURE OF EMPLOYMENT(雇用の未来)」という論文が、オックスフォード大学で AI の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授により発表されました。AIの発展により、データ入力などの単純作業はもちろんのこと、資産運用のアドバイスなど、知識を要する仕事も機械化されることを述べてます。
ただ、それでも人間がやるべき仕事して、創造的な仕事をあげています。芸術に代表されるクリエイティブな仕事は、コンピュータは向いてないとされていました。
しかし、 ChatGPT と対話をすると「コンピュータが向いてないとされる、クリエイティブな仕事さえもAIで実現出来るのではないか!?」と思わせます。
更にさかのぼること、今から20年前の2004年に、スウェーデンのエリック・ストルターマン教授はDXを「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」と定義してます。そこから、DXの推進がはじまりました。教授の書く、DXの定義を読み替えると「人間が仕事に関わると、人々の生活は良い方向には変化しない」とも読めそうです。
極端な話、未来の人間は仕事をする必要がないのかもしれません。
ところで「仕事」というのは、曖昧な言葉でいろいろな意味で使いますが、物理の世界では、「〇〇が物体に力を加えて動かしたとき、その力は物体に対して仕事をした」と表現します。〇〇にあたる部分は、人間でも機械でも構いません。
下図のように水平に置かれた物体に力(F)を角度 θ だけ右上に加えながら、S m(メートル)移動させたとき、力が物体に対して行った仕事は、以下の式で示されます。
- W = FS cosθ
- 単位:W《Jジュール》、F《Nニュートン》、S《m変位の大きさ》
図を見ると明らかなように力の向きと変位の角度(θ)が小さくなると、cosθ が大きくなるので、仕事量が大きくなります。
概念的に人が機械によって仕事を奪われるというのは、人の力より、機械の力の方が角度がゼロに近いからといえます。そして機械は人よりずっと大きな力を物体に注ぐので、ほとんどの場合、機械の方が人より仕事ができるでしょう。
人間が仕事をしない状態を図で示すと下記のようになります。人間はただ重力に逆らって、垂直に突っ立ているだけです。もはや物体に対して何も仕事をしません。物体の移動は効率化された機械が担います。
人間の仕事がゼロになるのは、楽のようですが、不安を感じませんか?
その不安をChatGPTに話しかけてみました。
AIの浸透によって人間が仕事を奪われる心配があります。どうすれば人は安心できますか?
ChatGPTが答えてくれました。
AIの浸透によって、いくつかの職種が自動化される可能性があります。しかし、同時にAIによって新しい職種やビジネスモデルが生まれる可能性もあります。したがって、人々がAIによって仕事を奪われる心配を軽減するためには、以下のような対策が考えられます。
1.技能や知識の継続的な向上:AIにはまだできないことが多く、人間の得意分野があります。そのため、自分自身のスキルや知識を継続的に向上させることが、AIに取って代わられる可能性のある仕事に就いている人々にとって非常に重要です。
2.新しいキャリアへの移行:AIが仕事を奪う恐れがある業界に勤務している人々は、新しい職種やビジネスモデルに目を向けることが必要です。AIが生み出す新しいビジネスモデルや職種について、積極的に学習することが大切です。
3.社会保障制度の充実:AIによって仕事を失う可能性のある人々に対して、社会保障制度の充実が必要です。失業手当や再就職支援など、必要な支援が適切に提供されることで、人々はより安心して新しい職に就くことができます。
4.教育制度の改革:教育制度を改革し、人々にAIに対する知識やスキルを教えることが重要です。AIが浸透する現代社会では、AIに関する知識やスキルは必須となってきています。したがって、AIに関する教育を充実させ、人々がAIに適応できるようにすることが必要です。
これらの対策を講じることで、人々はAIによって仕事を奪われる心配を軽減し、より安心して働くことができるようになります。
ありがたい教えです❗️