コンピュータウイルスは、利用者に気づかれないようにひそかにコンピュータに侵入して、何らかのきっかけにより動作する悪質なプログラムの一種です。
コンピュータウイルスの定義は、次のように定義されています。
第三者のプログラムやデータべースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、 次の機能を一つ以上有するもの。
- 自己伝染機能:自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、 他のシステムに伝染する機能
- 潜伏機能:発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
- 発病機能:プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能
PCのコンピュータウイルスに関する記述のうち,適切なものはどれか。
~「基本情報技術者・平成18年春期」より
ア | ウイルスの潜伏しているプログラムファイルがコンピュータ内に存在している場合であっても,コンピュータ利用者が意図的にファイルを起動しない限りほかのシステムに伝染しない。 |
イ | ウイルスは,主記憶装置を物理的に破壊したり,コンピュータ利用者の意図しない動作を引き起こしたりする。 |
ウ | ウイルスを検出・駆除するためのエンジンや定義ファイルなどが,最新のものに更新されているコンピュータでは感染しない。 | エ | 駆除作業では,ウイルスに感染していないOS起動ディスクを使用することによって,ブートセクタからの伝染を回避することができる。 |
答え:エ
ブートセクタ型ウィルスは、パソコンの起動時に最初に読み込まれる部分が感染し、そのまま起動させるとウィルスに感染します。修復するにはOS起動ディスクからパソコンを起動し、ワクチンソフトなどでウィルスの駆除を行います。