叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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Simple is the best

わたし達、会社員はなんらかの組織に属しています。会社に於ける仕事の目標は、多くの場合、組織のリーダーから与えられます。

しかし、社員の自立心があれば、特筆するべき目標を与えられなくても、自分で目標を設定して行動に移すことができます。そして、メンバーが自ら設定した目標は他者から与えられた目標より、はるかに真剣に取り組みます。

強い組織は、社員ひとりひとりの自立心から生まれると思います。

組織のリーダーが強いリーダーシップを発揮してメンバーを動かすことが出来れば、メンバーの帰属意識は自ずと高まり、よいパフォーマンスを発揮するでしょう。しかし、リーダーが必ずしも強いリーダーシップがあるとは限りません。

組織に於いてリーダーはひとりしかいません。たった、ひとりのリーダーの資質だけで組織力が決まるわけではありません。

下記はリーダーシップについて示唆を与える有名な動画です。企業研修を通じて観た方も多いかもしれません。ダンスをする男性の動画自体は誰かが自然に撮ったもののようです。

はじめに裸で踊っているひとりの男は単なる変人にしか見えません。この男は自立心のかたまりのような人なのでしょう。この変人が3分後には強力なリーダーになるとは、誰も想像しないでしょう。

状況の変化はこの変人に合わせて、踊る男が出たことです。2番目の男が出たことで、踊る男性は複数になります。2番目の男は、はじめに踊った男と同じように自らの意思で行動しました。それははじめに踊る男と同じく勇気のある行動です。

そして2番目の男は周りを巻き込もうとしているように見えます。

2番目の男に続き、3番目の男が現れると、もはやはじめに踊った裸の男は変な人ではありません。裸の男は踊る集団のリーダーになったのです。踊りはひとつのムーブメントを起こしました。

youtu.be

この動画が示唆するのは、強い組織にはリーダーを支える強力なフォロワーが必要ということです。これがフォロワーシップです。フォロワーシップは、チームの成果を最大化させるために、「自立的かつ主体的にリーダーや、他メンバーに働きかけ支援する」特性です。

リーダーは組織にひとりしかいませんが、フォロワーは組織の誰もがなれます。自立心を持ったフォロワーの存在こそ、組織を活性化します。

組織でフォロワーシップを発揮するのは、それほど難しいことではありません。なぜなら、組織には与えられた役割があり、役割を充分に発揮するには、何をすればいいかの答えは明確だからです。

物事をシンプルに考えれば出るはずの答えがあれやこれやと考えてしまい、難しい問題になってしまうことがよくあると思います。

そんな悩みの答えになる本があります。

ベストセラーとなったビジネス書「7つの習慣」です。この本で著者は私たちの関心事を「関心の輪」と「影響の輪」という輪で示しています。

完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]

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感想(57件)


私たちは皆それぞれ、多くの関心事を持っている。健康、家族、仕事の問題、経済、世界の平和など。関心の輪を描くことで、関心を持っている事柄と関心を持っていない事柄とを分けることができる。そして、関心の輪の中に入っている事柄を見つめれば、実質的にコントロールできないものと、コントロールできるもの、あるいは大きく影響できるものがある、ということがすぐに分かる。後者の範囲は、もっと小さい輪、つまり影響の輪を描くことによって示すことができる。

自分が時間やエネルギーの大部分を、この二つの輪のどちらに集中させているかを考えることにより、主体性の度合いをよく知ることができる。
主体的な人は、努力と時間を影響のに集中させ、自らが影響できる事柄に働きかける。彼らの使うエネルギーは積極的なものであり、その結果として、影響の輪が大きく広がることになる。

一方、反応的な人は関心の輪に集中している。他人の欠点、周りの環境、自分のコントロールの及ばない状況などに集中する。これらのものに集中すると、人のせいにする態度や反応的な言葉、あるいは被害者意識をつくり出すことになる。反応的な人は消極的なエネルギーを発生させ、影響を及ぼさせる事柄を疎かにするので、影響の輪は次第に小さくなる。
~「完訳 7つの習慣 人格主義の回復(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)」より

「関心の輪」と「影響の輪」そして「主体的な人」と「反応的な人」の志向性をイメージで示すと下記のようになります。

「関心の輪」と「影響の輪」

あれやこれやと考えてしまって、なかなか成果を発揮できない人というのは、「関心の輪」に意識がいってしまって、本当に期待されている「影響の輪」を狭めているんだと思います。

何もかも難しすぎないよう、もっと簡単にしていきたいですね。自分がコントロールできることに意識を集中してー

Simple is the bestです。