叡智の三猿

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K-POPから考える自立的な会社員

昨年の NHK紅白歌合戦 は、3組のK-POP ガールズグループが含まれることでなにかと注目を集めました。

その3組とは、TWICE、IVE、LE SSERAFIM です。

K-POP アイドルグループはデビュー年を基準として現在は4つの世代に分けて語られることが多いです。

今回、紅白に出場したグループのなかで、TWICE(2015デビュー) は第3世代に属します。そして、IVE、LE SSERAFIM は、もっとも新しい第4世代に属します。

ちなみに 30代半ばを超えた方にとって、K-POPの女性アイドルグループで、まず思い浮かぶのは、少女時代や KARA かもしれません。2011年の紅白歌合戦に出場した彼女らは、第2世代です。

ですので、日本で馴染みのあるK-POP グループは 第2世代から先といえます。

K-POPの新陳代謝はかなり激しいです。

感覚的に TWICE なんて、まだ新しいグループに思えますが、韓国に於いてはかなりのベテラン!?に位置付けされているようです。

IVE、LE SSERAFIM は、デビューして1年経過したかどうかというくらい、新しいグループなのですが、昨年の後半は NewJeans というグループが、Ditto という曲で驚異的な売上をもたらし、第4世代のマウント取り合戦が、し烈を極めています。

少女時代と同じ第2世代に属する Apink のチョン・ウンジは、10年目を迎えたアイドルとしてのインタビュー動画で「デビューから年数が経っているという理由で中古アイドル扱いされる」。と語ってます。

これを聞いたとき、深い言葉だと思ったのですが、事実そうなんだろうと思います。

アイドルには賞味期限があります。それを過ぎるまでに次の展開を考えて、実行しなければなりません。

それは、グループに依存するのではなく、個人として、自立して活動することなんだろうと思います。

K-POP のガールズグループでは、少女時代がその手本を示しているように見えます。

少女時代は、デビューから15年を超える長寿グループなのですが、未だ人気を保っています。

なかでも、テヨンとユナは大活躍しています。

2022年、韓国のYouTubeで最も検索されたK-POP女子アイドルの TOP50 ランキングで、テヨンは1位、ユナは13位でした。第3世代、第4世代のメンバーが殆どを占めるなかで、第2世代の両名が TOP50 にランクインするのはすごいことだと思います。

テヨンは、2022年に INVU というソロの曲を発表し、世界的に大ヒットしました。映画「アナと雪の女王2」の公式カバーアーティストに抜擢されるなど、歌唱力に定評のあるテヨンがその実力を如何なく発揮した名曲です。

一方、ユナは、同じく2022年に「ビッグマウス」という韓国ドラマに、イ・ジョンソクと共に主演しました。ドラマは Disney+ で配信され、わたし自身、このサブスクを契約するきっかけになった作品です。ドラマは複数の賞を受賞し、女優ユナが健在なことを示しました。

わたしは K-POP よりも 韓国ドラマに関心があるので、少女時代のなかでも、ユナや ユリ(「被告人」などに出演)や スヨン(「それでも僕らは走り続ける」などに出演) など、ドラマを中心に活動してる人の方が印象に残ってます。

少女時代のメンバーは、個々で ソロ歌手、役者、バラエティー で活動し、自立しているイメージです。

また、グループとしても 5年ぶりに FOREVER 1 というアルバムを発表しました。これは、あの頃の少女時代を懐かしむ、ファンに向けた同窓会のようなものです。

あくまで活動は個を軸としていて、タイミングがあえば、少女時代として活動するスタンスなんだろうと思います。

競争の激しい K-POP で少女時代が ある種の理想的な仕事が出来ているのは、個々の能力やモチベーションが高いのは言うまでもないのですが、所属事務所が大手(SMエンターテインメント)で、しっかりしていることもあるかと思います。

個人が自立的に活動するのをバックアップできる組織があるのは、強みです。

わたしのような普通の会社員は、K-POPほどの 激しい競争社会で格闘しているわけではありませんが、K-POPの世界を知ることは、サラリーマンの自立を考えるうえでも参考になると思いました。

日本は、そもそも少子高齢化なので「若い」というだけで、会社から必要な人材として、重宝されます。

リクルートワークス研究所の大卒求人倍率調査によると、2023年卒の大卒求人倍率は1.58倍と高い水準で、来年も新卒を対象としたメンバーシップ型の雇用は、売り手市場であることに変わりはないと思います。

しかし、アイドルと同じく、若さには、賞味期限があります。

賞味期限を迎えるまえに、会社から「雇用し続けたい」と、思われるような人材に成長する必要があります。

岸田総理は年頭の記者会見で、賃上げ策として、次の3つを掲げました。

  • リスキリング(能力の再教育)による能力向上支援
  • 日本型の職務給の確立
  • 成長分野への雇用の円滑な移動

この言葉から見えてくるのは、「各自スキルアップして、いまよりいい会社に転職しましょう」。ということです。

社会人として自立することの重要性、そして自立を支援する組織の重要性が分かる言葉だと思います。

来年に向けた就職活動はこれから本番を迎えるでしょう。

就活生はよくよく考えて、後悔しない会社を選んで欲しいと思います。