叡智の三猿

〜森羅万象を情報セキュリティで捉える

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スキーのリスクマネジメント

スキーリゾートのワーケーション

消費需要が低迷する2月ですが、分野によっては2月が稼ぎ時のビジネスもあります。

たとえば、スキーやスノボのツアーに関連するビジネス・・・スキー場とその周辺の宿やお土産屋さんはまさに2月が稼ぎ時です。というより、これらの施設は、スキーのオフシーズンでどう稼ぐかが課題です。

たとえば白馬は長期化するコロナ禍による環境変動をうまく利用して、テレワークの拠点としてアピールしています。カフェを併設した施設に、Wifiを整備したワークスペースが点在し、いまやテレワークの聖地となっています。

自宅にとどまらず、リゾートでリモートワークをする「ワーケーション」と呼ばれる過ごし方は、アフターコロナでも定着するかもしれません。

楽しいが危険の多いスキー

スキーはとても楽しいスポーツでありレジャーです。わたしも大好きなのですが、スキーツアーは危険の多いレジャーでもあります。

普段は雪道を運転することのない、都会人が車で雪道を走ることになった場合、普段と勝手が異なるので危険があります。路面が凍結しているとブレーキが効かなくなり、事故を起こしてしまうかもしれません。特に怖いのは冬山のトンネル出口付近です。トンネルの出口はアイスバーン状態になっていることが多くあります。幸い、わたしは事故を起こしたことはありませんが、トンネルを出た途端、タイヤが滑って車が後ろに回転する怖い経験をしたことがあります。

安全運転で無事スキー場についても、スキー場での事故も多くあります。多いのは衝突事故です。「滑走中に転倒し、ほかのスキーヤーと衝突してしまった」なんてことは、よくあります。

車と同じようにスキーも安全運転はもちろん重要です。ただ、スポーツでありレジャーであるスキーは、滑走に対してあまり多くの制限をかけることは難しいと思います。それはスキーの醍醐味を損なうことになります。

スキーの醍醐味とはユーミンが歌うリゾートの高揚感です。

ゲレンデのカフェテラスで すべるあなたくぎづけ
派手なターンでころんで 煙が舞い立つ

スタイルなんてどうでも あなたらしけりゃ最高
プロの選手もコーチも 出る幕がないよ

自然は雪や太陽つれてレビューを見せに来る
夕映え 樹氷を染めれば
しばらく地球は止まってる

スウィングしてる粉雪 Highな気分にさせるよ
つれてゆこうかこれから スキー天国へ

~松任谷由実「サーフ天国、スキー天国」

スキーのリスクマネジメント

スキー旅行を存分に楽しむためにも、スキーのリスクマネジメントを考えてみましょう。

リスクマネジメントはリスクの発生のしやすさと、発生した際の影響度をマッピングする手法がよくとられます。このマッピング(リスクマップといいます)に基づいてリスクの対応方針を決定します。

リスクマップ

スキーというスポーツはリスクマップの観点で見ると、事故が発生がしやすく、事故が起きた場合の影響度も小さくありません。下図のようにスノーシーズンでの死亡事故も毎年発生しています。

スノースポーツ死亡者数の推移(全国スキー安全対策協議会の情報より)

しかし、多くの人がスキーをやめることはありません。スキーヤーはリスクを保有しつつ、スキーの醍醐味を味わっているのです。

賢明なスキーヤーはスキーのリスクを認識しつつ、適切な対策をとります。

たとえば、雪道をドライブするリスクに対しては、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを装備します。車間距離をあけて、急ブレーキを踏まないように運転します。スキー場選びもポイントです。高速道路からのアクセスがよく、晴天率の高いスキー場を選べば、雪道ドライブのリスクは軽減されます。

また、リスク軽減でなく、リスク移転で対策をすることも考えられます。リスク移転とは、リスクを別の組織体と共有することにより、影響を分散させる行為のことをいいます。

たとえば、マイカーでスキーに行くのではなく、バスツアーや新幹線などを使ってスキーに行くことがリスク移転として考えられます。

スキー場では、スキーやスノボーで衝突事故を起こして入院する可能性があります。もし、相手に怪我をさせたら、賠償責任を要求される可能性があります。思いもよらずコースを外れてしまった場合は、救護が要請されることとになり、その費用負担はかなりの額になるでしょう。

こうしたお金にまつわるリスクを移転によって対策をする行為をリスクファイナンスと呼びます。スキーのリスクファイナンスとしては、スキー保険への加入があります。たとえばヤフーの「サービス終了のお知らせ」は、リスクファイナンスの一例です。リスクファイナンスによる、リスクが顕在化した際の影響度を下げることができます。

しっかりとリスク対策を行って、思う存分にスキーを楽しみたいです。

新型コロナで今年もスキーツアーに行くことはないですが、来年こそは行きたいな・・・


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