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チョコレート戦争

チョコレート戦争

生まれてはじめて読んだ本は忘れてしまいましたが、はじめて夢中になった本はよく覚えています。

それは、大石真の「チョコレート戦争」です。わたしがこの本に出合ったのは1973年です。あれから50年近くが経過したいまもこの本は児童文学の名作として本屋に平積みされています。

大石さんの語りかけるような文体が読みやすく、いまになって思えば、社会性を感じる文章でもあります。とても夢中になって読みました。また、モノクロで描かれた、洋菓子店(金泉堂)や、チョコレートの城、デコレーションケーキ、エクレアなどの挿絵が、現実ではお目にかかれない、甘い夢の世界に誘ってくれました。


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1973年、都心はコロンバンなど本格的なケーキ屋さんは存在していました。しかし、世間一般で食べるケーキは、近所のパン屋さんが作るバターやマーガリンのケーキでした。当時住んでいた相模原の団地近くで、フジパンのケーキを食べていた記憶があります。手軽でしたが、あまり美味しいと感じた記憶はありませんでした😅

本格的なケーキを食べるには、電車に乗って、町田にある「クローバー」まで行く必要がありました。ここのチョコエクレアはとても美味しかった思い出があります。

チョコレートケーキでトップスが有名になるのは、1970年代の後半だと思います。

そしていまはどの駅にもケーキ屋さんというか、、コンビニでも充分過ぎるほど美味しいスイーツに巡り合います。

カカオ豆農家の児童労働

チョコレートの原料はカカオ豆です。カカオ豆といえばガーナが有名ですが、生産量がいちばん多い国はコートジボワールです(ガーナは二位)。「(キッズ外務省)カカオ豆の生産量の多い国|外務省より」

コートジボワールの小学校は住む場所と遠く離れたところにあるようです。学校給食が出るところは少なく、お昼休みになると、児童は学校から村に帰宅するそうです。その児童は畑の手伝いをするための重要な労働力です。小学生でありながら勉強と仕事を両立させなければならないのです。

児童労働とは

  • 義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働のことを指します。世界の子どもの10人に1人が児童労働をしているといわれています。SDGs(持続可能な開発目標)の目標8では、2025年までにすべての形態の児童労働を撤廃するとしています。

日本に住んでいると、児童労働の実態が自分事として見えてこないと思います。ただ、もしわたしが小学生から、重労働をしなければ生活が出来ない環境にいたら、幸せになれるか不安です。そして、自分の息子に同じく、重労働をさせなければならないとしたら、やりきれない思いです。

フェアトレードの選択

わたし達が児童労働の問題解決に向け、できるのは、生産者にもちゃんとお金が行きわたるようにすることです。その為には価格の安さを見るのではなく、フェアトレードによって販売されている商品であることで、商品を選択することだと思います。

フェアトレードとは生産者が人間らしく暮らし、より良い暮らしを目指すため、正当な値段で作られたものを売り買いすることです。発展途上国と先進国との関係、企業間の力関係によりフェアでない取引が行われる原因があります。フェアな取引をして、お互いを支え合うのがフェアトレードの考え方です。