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不正のトライアングル(正当化編)

正社員と派遣社員

コロナウイルスの蔓延が心配な毎日です・・・。テレワークを会社は推進していますが、正社員はテレワーク出来ても派遣契約の社員はテレワークが出来ない実態がありました。さすがに政府から緊急事態宣言を受け、経団連もテレワークの推進に取り組むよう要請しているので、会社は正社員も派遣契約社員も含めて最低7割の出勤減を目指していると思いますが・・・。
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この記事では「派遣やパート社員は、正社員と異なり、個人パソコンを貸与されていないことから、通常通りの出勤」と紹介されています。とても残念な話です。ただ、そのような現実はあるのですが、これは誤解を生む可能性もあると思います。

外部に持ち出すパソコンを貸与するかしないかは、業務の種類により異なると思います。わたしのいるIT業界であれば、システム開発に携わるエンジニアであれば、通常時、パソコンを外部に持ち出して仕事をする必然性は無いと思います。しかし、24時間365日稼働するシステムの運用に携わるエンジニアであれば、パソコンを持ち出して、障害が発生した際には緊急対応をする必要もあると思います。

ですので、正社員だからパソコンが貸与され、派遣社員だから貸与されないというのは必ずしも正しいとは思いません。

ただ、派遣社員が正社員に比べ、テレワークが難しいのは事実です。なぜなら、派遣労働者労働者派遣個別契約書に記載された場所以外での就労は法律上、認められないからです。
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この派遣元と派遣先との契約の縛りにより、派遣労働者が就業場所以外(テレワークであれば自宅ですね)で勤務することは許されないのです。

そもそも、コロナウイルスのような緊急事態であれば、覚書(就業場所が自宅になることもある等)を交わすなどして、派遣社員も早急にテレワークに切り替えるべきなのですが、どうも日本の(特に)大企業はコンプライアンスの名のもと、機敏な動きが出来ないのがもどかしいですね・・・。派遣会社によって柔軟な対応をするところと、出来ないところにも分かれ、同じ仕事をしているのに、違う派遣会社から来ているため、片方はテレワーク、もう片方は通常出勤という妙な事態にもなっています。

正当化とコンプライアンス

さて、ここでテーマとなるのが「不正のトライアングル」です。これは、不正行為をするのは「機会」「動機」「正当化」の3要素が揃ったときという理論です。この中で「正当化」の意味について考えます。

「正当化」とは文字通り不正行為を正当化する志向性を指しています。「正当化」を助長するのは、自らを「不当(正当の対義語)」と感じた場合です。同じ仕事をしているにも関わらず、片方はテレワークが許可され、もう片方は通常勤務となれば、通常勤務をしている側(テレワークが認められない側)にとっては当然ながら自らを「不当」と感じるはずです。

「正当化」はコンプライアンスとの関連が深いとされます。例えば、上司にコンプライアンスを軽視する言動が目立つ組織では「正当化」による不正行為がおきやすいと考えられます。そして残念ながら、日本社会はあらゆるところで、コンプライアンスが軽視されている。若しくはそれに縛られ、臨機応変な対応が出来ず、悪循環に浸る病を抱えていると思うことがしばしばあります。

ところで、4月は入社式の晴れやかな一日。そんな「入社式&集合写真」をgoogleの画像検索すると、いっぱいいっぱい出てきます👇でも、それを見て何かを感じませんか?
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はい、そうです。かなり多くの集合社員で、社長らしき人が前の席のど真ん中に座り、その周りを女性の新入社員が囲んで座り、後ろに男性新入社員が立つ構図です。会社はキャバクラなのでしょうか?こんな昭和の感覚を平成を乗り越え、令和になっても引きづる現代社会です。

日本の会社はコンプライアンスを正しく理解して運用する必要がありますね。